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だめな数学~中学3年間の数学に一瞬で見切りをつけるための21講~

中川学先生の新刊が明日、6月18日に発売されます。タイトルは『だめな数学~中学3年間の数学に一瞬で見切りをつけるための21講~』と、若い頃に教師でもあった中川先生らしい、何やら教育漫画の装いですが……一筋縄で行くはずも無し。

中川学著『だめな数学~中学3年間の数学に一瞬で見切りをつけるための21講~』

こんな役に立たない数学マンガ見たことねー!!

<本作の3大特徴>
①中学3年間・全21単元を網羅。各単元のポイントをコント形式の漫画で解説しようと試みているが、基礎も応用も身につかない上にギャグ漫画としての完成度も低い。
②作者は元・公立中学校の数学教師。生徒がつまづきがちな問題に、生徒以上につまづき倒す。
③高校受験や大人の学び直しにまるで役立たない。この作品の良いところを無理やり挙げるとすれば、出てくる動物がちょっとかわいいことくらい。

<収録話>
【第1学年】正負の数/文字と式/方程式/比例と反比例/平面図形/空間図形/データの活用
【第2学年】式の計算/連立方程式/1次関数/平行と合同/三角形と四角形/確率/
【第3学年】多項式(因数分解)/平方根/2次方程式/関数 y=ax²/相似な図形/円/三平方の定理/標本調査

<読者の声>
■この漫画を読んで数学を勉強し直したい気持ちにはなりませんでした。
逆に、わからないものをわからないままにしておいても別にいいんだと気が楽になりました。(のぞむ/桐朋中学・高校卒)
■高校受験はとにかく数学に苦労しました。もし受験の時にこの漫画に出会っていたら「数学を頑張ろう」という気持ちを失い、終わっていたと思います。(おかのり/都立青山高校卒)
■中学生のみなさん、絶対に読まないで下さい。数学が苦手な人も得意な人も「できなくてもまあ、いいか」みたいな気持ちになって本当に良くない。
数学はもっと奥深く、人生を豊かにしてくれる学問なのに。(担当編集/東京学芸大学教育学部卒)

読むなバカになるぞ!!

https://www.amazon.co.jp/dp/4845866242?&linkCode=ll1&tag=heiseioumurou-22&linkId=86da9938c7ef1cb47a79af25f75780e6&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

コチラがカバーです。


もう、作品紹介欄とか、売る気がないというか、メチャクチャですね。さいとう・たかを先生が設立した、リイド社のWeb部門のトーチコミックスなのですが。まぁ、読者も中川先生を知ったうえで購入する人が多いでしょうから、こういうのは有りなんでしょう。というか、中川先生の作風自体が、ダメな人間がダメなままでいいという、ある種の救いというか癒しになる面がありますから。この内容に、また絵柄が合っていますしね。

実は中川先生、カメントツ・赤信号わたる・八重垣十束先生らと、MANZEMI講座の同期生なんですよね。この期は他にも、アニメーターになった人や編集者になった人、アニメのプロデューサーになった人など、才能は偏って集まると、つくづく思ったものです。ちなみに、赤信号わたる先生並みの画力と中川先生並みの発想力を持っていた受講生は、割と安定した企業に就職して、プロの漫画家にはなりませんでした。それも人それぞれ。

中川先生は、ちょっとした運を掴むと、あれよあれよと作家の道を駆け上がり、作品がNHKでミニドラマ化され。鍋島雅治先生が指摘された、運は人柄が運んでくる、との言葉を思い出します。行間からにじみ出る、作家性を堪能していただければ幸いです。


以下は諸々、個人的なお知らせです。読み飛ばしていただいても構いません。

筆者の小説(電子書籍版)でございます。お買い上げいただければうれしゅうございます。

文章読本……っぽいものです。POD版もあります。

筆者がカバーデザイン(装幀)を担当した、叶精作先生の画集です。POD版もあります。
投げ銭も、お気に入りましたらどうぞ。

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