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中国インターネット広告市場簡易データ

電通社が発表した2019年における日本のインターネット広告費では、6 年連続 2 桁成長でテレビメディア広告費を超え、初めて 2 兆円超えたとのことでした。

皆さん中国の市場規模はどれぐらいあるかご存知でしょうか。
先日、専門的な調査を行っている中国有名コンサルティング会社iResearchでは、2019年における中国インターネット広告市場の数値が発表されたようです。

原文:
http://report.iresearch.cn/report_pdf.aspx?id=3614

主なデータは以下通りです。

中国インターネット広告市場規模:6464.3億元(昨年対比130%)
モバイル広告市場規模:5415.2億元
インフィード広告市場規模:1761.7億元
ショートムービー業界規模:1302.4億元

中国の広告形式はすでにインフィード広告やショートムービー形式に移っており、今後大きな成長が期待できます。
日本のようなリスティング広告やディスプレイ広告はまだ存在しておりますが、その表示形式が多様化しています。
百度のリスティング広告を見ても、テキストのみではなく、画像が多彩に取り込まれており、表示オプションでサイトリンクや電話を付けている企業は少なくありません。

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下の図が2015年ー2022年の中国インターネット広告形式別の割合推移となっています。
割合が明らかに増えているオレンジと水色がそれぞれインフィード広告とEC広告となっています。
インフィード広告のメリットとして内容のオリジナル化とターゲティング制度が挙げられており、企業が自社サービスや商品を狙っているターゲットに正確的に届けるには最適な形式となっています。ユーザー属性(性別・年齢層など)以外にも興味志向、人生のステータス(結婚、出産状況など)、収入など細かな指定ができるようになっています。

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中国国内90社の広告企業にアンケートしたところ、今後一年内の計画として、オンライン媒体を検討している社数が全体の五割を占めており、いかにオンライン上でのプロモーションが中国企業にとって重視しているかがわかるようになっています。
オンラインプロモーションの中でも、ライブ中継やショートムービーでのプロモーションを検討している企業が全体の半分を占めており、コンテンツの内容をより分かりやすく伝えられ、ブランドイメージを鮮明に映し出すことができる動画形式が今後の主流となっていくでしょう。

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世界的な大流行をしているコロナウイルスの影響によって、日本の各所でも倒産や規模縮小などさまざまな影響が出ている中、中国企業では、広告費投下を増やす予定している企業が非常に多いです。
家にいる時間が増えたことで、インターネットを活用する機会も増え、露出を増やす最大のチャンスと考えている企業は少なくありません。

いかがでしたでしょうか。
このレポートでは中国インターネット広告市場規模について簡単ながらご説明をさせていただきました。市場の大きさはもちろん、広告形式の変動にも注目すると、日本のプロモーション施策のヒントにもなれると考えています。
2020年の中国インターネット広告市場を引き続き、注目していければと思います。

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