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TikTok(抖音) VS KuaiShou(快手)~中国のECライブ配信購入最新事情~

中国では10月1日より8日間の長い国慶節休み。
羨ましいです。
今年の国慶節は中秋節とかぶっていることもあり、私のWeChatモーメンツでは月餅や上海カニの写真を上げている人がたくさんいました。

それはさておき。
本来の内容からそれてしまいました。

今日書きたいことは中国のライブ配信についてです。

日本でも多く目にすることになったライブ配信。
例えばInstagramや17ライブなどですね。
中国はちょっと前からライブ配信がかなり主流となっています。
先日の記事である「中国618商戦から考えるプロモーションの新しい形」にも記載したように、ライブ配信にかなりかなりの力を入れています。

代表的なライブ配信プラットフォームがいくつかあげますと、有名なのは、Taobao(淘宝)、TikTok(抖音)、 KuaiShou(快手)です。

中国知名企業「面朝研究院」が6月に発表した「2020年ECライブ配信データレポート」では5つの角度から主なプラットフォームTikTok(抖音)とKuaiShou(快手)の現状を述べています。

※参照データ(中国語のみ)
http://www.199it.com/archives/1075133.html

まずはデータから見ていきましょう。
<2020年上半期のライブ配信ユーザー数>
TikTok(抖音):285万人 KuaiShou(快手):72万人
<2020年上半期のライブ配信回数数>
TikTok(抖音):5,531万回 KuaiShou(快手):1,273万回
いずれもTikTok(抖音)が多くなっていて、注力していることが読み取れます。

ECライブ配信での配信側のメリットとして、
投げ銭システムを通して、自身の収入を増やすことができます。

<2020年上半期におけるプラットフォーム経由の総収入額>
TikTok(抖音):152億元 KuaiShou(快手):67億元
<2020年上半期におけるプラットフォーム経由の総販売額>
TikTok(抖音):119億元 KuaiShou(快手):1044億元

KuaiShou(快手)を使った方がより販売することはできるようになっており、企業にとっては今後重要視する必要があるプラットフォームと言えます。一方、TikTok(抖音)はユーザー数が多いこととユーザーの特徴によって、配信者側のメリットが多くなっています。

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左:上半期の各月の収入総額推移 右:上半期の各月の売上総額推移

<ユーザー属性特徴>
レポートによると、TikTok(抖音)もKuaiShou(快手)もユーザー層は男性が多くなっています。全体の約6割弱となっています。
年齢層でみると、TikTok(抖音)は25~30歳が多く、KuaiShou(快手)は18~24歳が最も多い年齢層となっています。
中国の若者において、プラットフォームの移り変わりが早く、すでにKuaiShou(快手)が若者のツールとして浸透していることが示されています。

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左:性別 右:年齢層

中国の2大動画プラットフォームとなっているTikTok(抖音)とKuaiShou(快手)。
プラットフォームの特徴やユーザー層によってさまざまな違いが起きています。まずは実際に使ってみて、その特徴を感じてみたいと思いました。

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