これから

大学を半年間休学して5月1日からの3ヶ月間、山口県のスイカ農家さんのところへ行ってきます。

援農という制度があり、忙しい時期にお手伝いをする制度です。全国でも色んな場所でやっているそうで、お世話になる農家さんだけではなくて、役場を通しての申し込みだったのでしっかりしているみたいです。
今回、空き家を1軒貸してもらって参加者の女子3人でシェアハウスをして生活をします。

私は農家になりたいというわけでも特別農業に興味がある訳でも田舎に憧れているという訳でもなかったのですが、おばあちゃんの家や親戚の家が田舎にあって、お米や野菜を作っていたり、牛を飼っていたりしていて小さい頃からそれが見慣れた光景でした。
なので田舎というイメージはつくものの、遊びに行くとおばあちゃんがお世話をしてくれたので実際に生活はした事はなく、そもそも実家暮らしなので親元を離れて生活をする経験もありません。
親戚の家で一週間ほど牛の世話をさせてもらったことはあっても農業の手伝いなどは特にしたことはありませんでした。

先月、おじいちゃんの一年忌で1泊だけ田舎に帰ったのですが、ふとおばあちゃんの家のすぐ下にある畑に降りた時に土を踏んだ感覚が新鮮で不思議な感じがしたのです。都会に住んでいると綺麗に整備されたアスファルトばかりで土を踏む経験ですらなくなっていることに気が付きました。大事なことに気付かされたのです。そして、自然に囲まれているだけで心から安心できて穏やかな気持ちになりスーッと軽くなる感覚でした。
それからしばらく田舎に居たいなと考えるようになりました。


約半年間の引きこもり生活から一転し、一旦実家から離れて自然が沢山あるところで身体を動かして植物と人と触れ合い、そして人の役に立てればいいなと思います。

そんな私がそう決断出来たのも、募集をかけていたのがまだ20代の方で、大学で鬱になり学校を辞めて農業をされている方だったこと。ブログやSNSを読んで共感できる部分もたくさんあり、やりたい事を実際にやって行動している人にあまり出会った事がなく衝撃を受けました。
そのような人もいるということが知れただけでも希望が持てましたが、それだけでは他人事で終わってしまい、自分は何も変われないままだなと思い、行動してみよう。という気持ちになったのです。
行動するまでに時間はかかりましたが、数日間考えてみて休学の手続きが進んだタイミングで行動できました。

もし、苦しい状況にある人がこれを見ていたとしたら、無理に動けとは言いません。だって動けないのだから。どれだけ分かっていても身体が動かないことは仕方のないことだと思います。それは心が動いていないから。
実際に私がそうであったように、心が動いてその後に行動が着いてきました。
一歩踏み出す勇気が出せれば、そこからはただ進むだけです。

状況から抜け出せるように環境から変えてみると動けるかもしれないです。私は休学という形でしたが、休職、転職

農業や田舎暮らしの経験はないし、体力、精神面でも不安なところもありますが、それ以上に素敵な経験や出会いに期待する気持ちも大きいです。

この先の人生がどうなっていくのかは誰にだってわからないから不安にもなるけれど、なりたい自分、やりたい事は決められるはず。小さな一歩から大きな進歩へ。
これからの経験がこの先の事を考えるキッカケになればいいなと思います。