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平隊士の日々 元治元年卯月十一

元治元年卯月十一  


目が覚めたら、吐き気も収まり、なんとか起きれるようになった。
井上組長が、
「無理をしなくてもいいからな、今日も休んでいろ。」と言われたが、
横になっている方がつらいので、道場に行き、稽古を眺める。

朝食、アサリの佃煮、味噌汁、たたみイワシ、漬物、ご飯。
半分ぐらい食べれた。

本日の隊務割。
土方副長が、
「まだ、寝込んでいる者もいるため、元気な者のみで巡察を行う。
賄は、食中毒に注意しろ。」と言われる。
食中毒は何で起きるのだろう。
よくわからないので注意のしようがない。
吐き気は収まったが、腹が痛いのがあり、
横になったり、座ったりして、半日過ごす。

昼食、干物、昆布巻き、味噌汁、漬物、ご飯。
ご飯が食べるようになったので、
井上組長にお願いして、当直をする。
稽古には参加せず、道場で稽古を見ているだけでも、良くなった気がする。

夕食、お茶漬け、煮魚、梅干し、漬物。
夕食を食べたら、少し元気が出た。
井上組長に
「巡察に行きます。」と言ったが、
「いいよ、休んでいろ。」と言われ、早めに寝る。

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