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病院は戦場だ

中島みゆきさんの歌ではないけれど、老人医療はひどいもんです。 

透析について、日本透析医学会がガイドラインを作成しています。 

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その中で、ドライウエイトについて以下の記載があります。 

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一般的に採用されている DW 設定の指標としては、 
以下のような指標が用いられる。 
①透析中の著明な血圧低下がない
②高血圧がない(おおむね週初めの透析開始時で140/90 mmHg 程度)
③浮腫がない
④胸部 X 線にて肺鬱血がない
⑤心胸郭比が 50%以下(女性では 53%以下)
しかし、この指標もそれぞれに問題点を含んでおり、
例外を常に意識して使用しなければならない。

とあります。
確かに、例外を意識するようには明記されています。

しかし、基本的に、顕著な血圧低下がみられると、
透析後の患者の quality of life(QOL)に直接影響を与えることから、
透析中の血圧低下は問題があると言わざるを得ません。

実際の透析の写真がこちら。 

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成人男性で、透析前の血圧が130/90程度あるのに、透析中にたびたび、血圧が95/60程度まで落ちるのはおかしいです。 

このような時は、大体、気持ちが悪くなったり、胸が痛くなったりします。 心臓に負担をかけていると言うことです。 心臓バイパス手術もしているし、心筋梗塞もしているので、普通の人の60%程度しか、心臓が動いていません。 それで、これでは寿命を縮めているとしか思えません。 

このような書類を見せて医者と話すので、医者は嫌がりますが、技術屋としては、見過ごせません。 

DWの設定に問題があるのではないかと思います。 絶対に認めませんが、間違っているのは医者の方だと思います。 

透析治療を受けている人が多くいますが、そこかしこで、警報が鳴り、水を引きすぎて返水すると言う事も度々、見かけます。 

血液中から引いた水をまた血液中に戻すなど言う作業が信じられますか? でも、それが透析の日常です。


四曲目の曲になります。

病院童 中島みゆき

痛い苦しい時にゆく もしくは運ばれる
ゆかずに済めば関(かかわ)りたくない それが病院
「きっと元どおりにしてね」「きっと昔に戻してね」
言うほうも言われるほうも なかなかせつない
病院は戦場だ 病院は外国だ
まさか過ぎる人生が 行ったり来たりする

叶(かな)うものなら 密(ひそ)やかに病院の片隅で
日曜日も寄り添ってる 童(わらし)になりたいわ
きっと治って帰ってね きっと笑って帰ってね
ここで出会ったことなんか忘れてしまってね
病院は戦場だ 病院は外国だ
急ぎ過ぎる人生が 行ったり来たりする

病院で産まれて 病院で育った
この頃は 消毒のあの匂いが やや物足りない
病院は戦場だ 病院は外国だ
普通の表通りから さほど遠くない

所詮1人であることを ここでは知らされる
元気ならば越えられる孤独が 身に刺さる
「何んだおまえまだ居たのか」と笑ってもらえたらうれしい
1人ぽっちで泣く人の居るのは悲しい
病院は戦場だ 病院は外国だ
心細い人生が 行ったり来たりする
病院は戦場だ 病院は外国だ
病院童(びょういんわらし)になりたい 切実な願い

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