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楢崎龍の日記 元治元年皐月五
元治元年皐月五
坂本さまが昼近くまで眠っていらっしゃる。
起きた頃を見測り、水と粥を持って行くが食べない。
夕七つには戻ると言いどこかへ出かける。
お戻りになり、
島原に行くが、来るかとういうので、ついて行く。
途中、新選組に声を掛けて、
若い組長らしい人が恐ろし気なのに、
さすがは坂本さま、意にも解せず話していらっしゃる。
島原では、松栄で宴会かと思ったら、
喧々囂々、刀に手をかける場面もあるほどの話し合い。
最後は、皆さん酔いつぶれてしまう。
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