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続・Aqoursぬまづフェスがめちゃくちゃ楽しかった話

1.はじめに

いやーーー楽しかった。
本当に楽しかった。
スケジュールの都合上、Aqoursぬまづフェスティバルに参加出来るのは恐らく昨日で最後だったのですが、この記事を書きながら今「終わってしまったんだ…」という寂しさに襲われています。

最初のフェスに参加して「あ、これは行ける限り行こう……行かないと後悔する……」と決めてから3週連続全6回と参加させて頂きましたが、正直まだ足りてない。
ステージにラジオに細かいイベントに、本当しっかり見られていない物、見つけられていない物が多過ぎる。
自分がフェスに参加してる中で確認出来た物だけでも相当な数のイベントがあったので、まだ確認出来てない物まで含めたらどれくらいあるんでしょう?

と、言う訳で今回もまたAqoursぬまづフェスティバルの感想を伝えさせて頂きたいと思います。
核心的なネタバレについては避けて記述はしておりますが、前回に引き続きまっさらな状態でこの後フェスに参加したいという方がいらっしゃれば閲覧注意です。


2.Aqoursが「存在」している事

Aqoursはそこに「います」

私はnoteやTwitterでずっとAqoursぬまづフェスティバルには「Aqoursが存在している」と伝え続けてきました。
ではAqoursが存在しているとは何でしょう?

Aqoursの雰囲気をイマジナリーで感じるという事でしょうか?
それともAqoursがそこに存在していると自分に思わせる自己暗示でしょうか?

違うんです。

例えばこちらの状況や言葉によって返ってくる言葉や反応が違う。Aqours達が何が行動する事によって、実際にフェスの中に何か変化が起きる。
それは前以って決められたルーティーンに沿って物語がただ進行して行く訳ではなく、その時その場所に自分達助っ人さんが何か行動して、選択する事によってAqoursが発する言葉や行動も変わって行きます。

例えば、フェスの準備に入る前に高海千歌さんから助っ人さんに向かって拍手で回答を求める場面があるのですが、そこでは今まで「あれ?拍手少なくない?」って言葉が返って来ていました。

が、昨日の午前に参加したフェス。
今まで参加した中では最も参加人数が多かった(一緒に行ったオタク曰く、Liella!のライブの帰りに来てる人が多いのでは?との事でした。納得。)のですが、その高海千歌さんの問いかけに対していつもよりかなり拍手が大きく、これで「拍手少なくない?」って返って来たら流石に不自然だろう…と思っていたら、Aqoursから返って来たのは何と会場の拍手が多い事に対する反応でした。

正直、驚きました。
まだ自分はこのフェスの「本気」をまだまだ全然知らなかったんだ…と思いました。
この拍手の流れはその後に行われる座席に座ったまま行う準備運動に繋がる流れであって、ストーリー的に特に重要だったりフェス本編に関わる物ではありません。
ここで「拍手少なくない?」って返って来たとしても後で笑い話になるくらいの物だと思います。

でもこのフェスではそういった「状況に対するAqoursの返答の違和感、齟齬」が起きる事が徹底的に排除されています。

それは何故か?

そこには、間違いなくAqoursが実際に存在しているからです。
Aqoursが実際に存在していて、実際に自分達と会話をしている。だからそこに実際の状況や言葉に対して、Aqoursの返答がそぐわなかったり、聞いててあれ?って思うような事があってはならない。

正直、鳥肌が立ちました。
このフェスを作り上げた製作陣の方々がこのフェスで何を生み出したかったか、自分達助っ人さんに何を「体験」して欲しかったのか、ひしひしと伝わって来ました。

Aqoursぬまづフェスティバルは「世界」です。
「世界」であり「Aqoursは存在している」ので、自分達助っ人さんが準備で動き回ってる時には見えたり見えなかったりする場所でAqoursも同じように準備で動き回ってます。

例えば、フェスのとある場所ではAqoursがこのフェスの中でどう動くかが書かれたシフト表を見る事が出来ます。
通常であればこういったアイテムは、その場所の雰囲気を高める為の「飾り」に過ぎません。

しかしこのフェスではAqoursが実際に存在しています。
詳細はネタバレになってしまうので省かせて頂きますが、Aqoursはこのタイムスケジュールに合わせて会場内を動き回り、それによってブースの内容やそこで行われるイベントが変化するのです。

フェスに参加しているとAqoursとの会話に限らず会場にいる浦女生とも、そういった機会が多々あります。

「助っ人さん」である自分達の立ち位置も徹底されています。

フェスの準備が終わるとAqoursから開会宣言がなされ、いよいよAqoursぬまづフェスティバルが開催されます。
そこでAqoursから「助っ人さんのおかげでフェスの準備が間に合い、何とか自分達で運営が出来そうなので助っ人さんもフェスを全力で楽しんで欲しい」と告げられます。

それまでフェスの「助っ人さん」であった自分達がAqoursからのお礼としてフェスを「楽しむ立場」に切り替わるのです。
この辺りの自分達の立ち位置が無意識の内に誘導されるのは、さすがSCRAP…と感じる「物語に対して没入させる」意識の高さを感じました。


もしかして自分はまだこのフェスの全容の半分も体験していないのでは無いんじゃないでしょうか?
この世界はどれだけ広いんでしょうか?
らんらんホールとフェス会場である広場を合わせても恐らくベルーナドームの半分にも満たないくらいの面積の場所に、まるでオープンワールドのオンラインゲームの世界に初めて降り立った時に感じるような、広大な世界が広がっていました。

沼津王になりました。やったぜ。


3.浦女生の存在について

このフェスに参加する上で忘れられないのが会場にいる浦女生の存在です。
主役であるAqoursに対して、浦女生は物語的に言えば(自分達助っ人さんも含めて)モブの立ち位置です。

しかしAqoursぬまづフェスは「実際にAqoursが存在する現実」であり、この世界の中でAqoursと同じ浦女に通う生徒一人一人もまた実際に存在しており、一人の浦女生としての人生、物語が存在しています。

そして複数回参加して気付いたのは、この浦女生一人一人の物語、解像度が回を増すごとにどんどんと上がっており、そして進化し続けているという事。

例えば前説の時、それまでは特段何かある訳でも無く普通に進行していた物が、回を増して行くと「実はこのフェスが始まる前に(別の浦女生と)こんな会話をしたのですが…」などとその内容に因んだエピソードを語ってくれたり、フェス中で自分達助っ人さんに対してイベントを進行中の浦女生に別の浦女生が絡みに来てちょっとしたやり取りをしてくれたり。

こういったエピソードややり取り自体はフェス本編に特に関わってくる訳では無い、言ってしまえば小噺のような物ではあるのですが、こういったちょっとした「日常のやり取りの一場面」を見る事で、普段この子達は浦女でこんなやり取りをしているんだ…という浦女における「日常性」を感じさせ、さらにそれが浦女の実在性、そしてAqoursの実在性をさらに高めてくれます。

Aqoursぬまづフェスティバルは何回参加しても1回1回が違う物語で、全てが「自分が初めて参加するフェス」です。
なので、例えば午前の部で会った浦女生の方と、また午後の部で会ったとしても「先ほども会いましたね!」と声をかけられる事はありません。

しかし例えば何度か顔を合わせてお互い顔を覚えた浦女生が「よく沼津に来てくれていますよね!」と声をかけてくれたり、それまでのフェスで出来事を絡めて「(いつも浦女でやり取りしているように)いつも私こんな事言われるんですよ〜!」と語ってくれたり。

浦女生から伝わってくるこうした決して「1回1回が初めてかつ唯一無二のフェスである」という世界観は壊さず、かつ助っ人さんも浦女生も、勿論Aqoursも一緒になってもっともっとフェスを楽しい物にしよう!という気持ちは、間違いなくこのフェスの「楽しい」の精度をどんどんと上げてくれています。
(この辺りのやり取り、割と浦女生同士で自由にアドリブで考えて楽しんでるとお見受けしたのですがどうでしょう?)

アキさん
サキさん
ミキさん
ヒマリさん
チエさん
アズサさん

4.終わりがあるから楽しいという事

少しずつ助っ人さんが帰って行く客席の前
ステージではチトセさんとモモカさんが手を振っていました

Aqoursぬまづフェスに参加した人は大体「開催期間が短いのがもったいない、時間が足りない、何度でも参加したい、永遠にぬまフェスやって欲しい、むしろぬまフェスに住みたい、俺がAqoursぬまづフェスティバルだ」と口を揃えて言います。

いや、本当それ。
永遠にぬまフェスやって欲しい。

ですが、きっとこのAqoursぬまづフェスティバルという「お祭り」に対してここまで全力になれたのは、全力で楽しいと思えたのは、終わった後にこんなにも寂しいと思えたのは、きっとそれが限りある時間の中で精一杯楽しもうとしたからなのでは無いでしょうか?
それはAqoursを含め、ラブライブ!の世界の中でスクールアイドル達が全力で駆け抜けている「青春」と全く同じ物であると私は思います。

フェスの準備に1時間、フェス本番を楽しむのが1時間。
決して長い時間ではありません。
フェスを隅から隅まで堪能するにはあまりにも短過ぎる時間ですが、きっとそこも含めて「お祭り」なんだろうな…と思います。

Aqoursぬまづフェスティバルに対してみんな真剣に準備して、みんな全力で楽しむ事。
それはきっとこのフェスを通じて、今まさに青春の真っ只中にあるAqoursと共に、みんなもう一度「青春」を味わっているのでは無いでしょうか。

このイベントの正式なタイトルは「輝け!Aqoursぬまづフェスティバルinよみうりランド」です。
この「輝け!」とはまさにAqoursであり、浦女生であり、そして自分達助っ人さんであり。
フェスに参加する全ての人達がこの限りある時間の中で精一杯楽しむ、そんな「輝き」の事なのではないでしょうか。

終わりがあるから全力で楽しいんですね


終わった後にこんなにも寂しいのは、
それが全力で楽しかったからで。

全力で楽しかったのは、
それを全力で力を合わせて作り上げたからで。

みんなで全力で力を合わせて作り上げのは、
それがみんな好きだからで。


SUKI for you,DREAM for you!とかいう曲ほんとずるくないですか??
自分で身体動かして自分で自分だけの自分とAqoursと浦女生の物語を生み出して、最高に「楽しい!!!!!!」って思い出を作り上げてからのこの曲は本当あまりに感情移入が大き過ぎる。
この場所にあるのはまさに

「好きだって 思うから伝えたくなっちゃう
 分かちあえたら嬉しいよ
 夢いっぱい 胸いっぱい ときめいちゃえ
 みんなのフェスティバル」

なんだと思いました。

ぬまフェスに参加して、エンディング映像を見ながらこの曲を聴いて涙を流した人は多いと聞きます。(私もその内の一人です)
その涙の理由には色んな理由があると思いますが、その根底にあるのは恐らくみんなこのフェスが「本当に楽しかったから」なのではないでしょうか?

実際に自分で身体を動かし、自分達の手でフェスを作り上げて、そのフェスを自分達自身で全力で楽しんで、そして最後にAqoursのライブを見る。
そこには他の誰とも全く同じ物ではない、Aqoursと浦女生と自分だけの物語と思い出が存在しています。
与えられる物語では無い、フェスも物語も自分の手と足で作り上げて行くのが「Aqoursぬまづフェスティバル」なのです。
(余談ですがエンディング映像で流れる、間違いなくAqoursが自分達が先程までいた場所にいた事が分かる「あの」カット、本当にずるいんですよね…)

5.最後に

この3週間、本当にあっという間だったと思います。
フェスが始まって最初の日曜から参加して、それから3週連続で毎週日曜に参加させて頂いた訳ですが、もう残りのフェスは次の土曜と日曜を残すのみとなりました。
本当にもう、この物語を体験出来る期間は僅かしかありません。

コンテンツディレクターのきださおりさんはTwitterで「再演出来ないと思う」と仰っています。
元々このフェスは昨年5月の開催を目指して進められていたものが、コロナの感染拡大の影響があって発表前に延期となり、ようやく今年になって開催された…という経緯があります。
素人目に見ても、再び会場を借りてまた浦女生を集めて諸々の準備をして…と準備を行うのはかなり厳しいであろう事は想像に難くありません。

Aqoursが実際に存在する世界で、Aqoursと自分自身が一緒になって行なわれる最高に楽しいフェスティバルに参加出来るのは今しかありません。

虹ヶ咲やLiella!が始動してAqoursに対する熱が少し冷めてしまっている方にほど参加して欲しい、自分がAqoursの事が大好きであった事を思い出させてくれる最高に「楽しいフェスティバル」です。

迷ってる方がいれば今ならまだ間に合います!
是非Aqoursと同じ時間、同じ場所で、浦女のみんなとフェスの準備をして、そして全力でフェスティバルを楽しんでください!
今悩んでる人は!!チケットを!!!買おう!!!



ところで勿論アンケートにも書かせて頂いたんですが、何とか興行的に上手く行ったのであればまた別の形でラブライブ!で、リアル脱出ゲームや体験する物語を作って頂けませんかね…?SCRAPさん…

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