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失踪事件

娘は小学6年生の夏に友達と失踪事件を起こしています。
今思うと、その頃から精神的に不安定だったのかなと…。

失踪事件の日のことは衝撃的過ぎて深く記憶に残っています。

夏休み期間のその日、近所の仲のいい友達と町のふれあいセンターに遊びに行っていました。
仕事が休みだった私が車で送迎しました。
お迎えの時間は夕方5時。
5時前に到着し、車で待っていましたが一向に娘達は出てきません。
心配になり中まで探しに入りましたが、姿がありません。

約束の時間から30分程待ちましたが現れない娘達。
もう気が気ではない私は仕事中の主人に電話し、娘が居なくなったことを伝えました。
お友達のご家族もお迎えにみえ、仕事を抜けてきてくれた主人と一緒に付近を捜索。私は娘達が帰ってくるかもしれないからとふれあいセンターで待機。
しかし娘達は見つからず。

午後6時、不安が増すばかり。
もう警察に連絡しようとなり、センター近くの交番に駆け込みました。
電話で隣町の警察署に娘達が行方不明になったことを伝えました。
直ぐに警察官が向かいますとのこと。

学校の先生にも電話で連絡をしました。
警察官を待つ間も心臓はバックバクです。主人と誘拐とかだったらどうしよう…と頭を抱えていました。

しばらくして警察官が2人来てくださいました。
私とお友達のママさんに娘達の着ていた衣服の特徴、髪型、最近の様子などを聞かれました。
警察の方が捜索してくれている様でした。

午後7時過ぎ、日も暮れてきて益々焦る私達。
そこへ警察の方へ電話。
息を飲み電話内容を待っていると、
警察官から、
「見つかりました。学校の先生が保護してくれた様です。学校へ向かいましょう。」
との言葉。
私は、ホッとしたと共に身体の力が抜けて泣いていました。

どうやら2人で隣の県境まで歩き、途中でひき返して歩いているところを、学校へ車で向かう先生が発見してくださったとの事でした。

学校へ着くと、先生に付き添われ歩いてきた娘は汗でベタベタ。
「もお!心配したんやで!何してるの〜!」
叫んでいました。
娘はムスッとした表情で無言。

そこからは親子別々に警察官から取り調べを受けました。
娘は結局、警察官にも無言を通していた様でした。

親子で疲労困憊で帰宅。
帰宅しても相変わらず無言の娘。
ご飯は要らないと首を振っていましたが、結局カップ麺を食べて寝ました。

その後、夏休み明け、担任の先生のおかげもあり、徐々に学校へ行けるようになり、元の元気な娘に戻り、無事小学校を卒業出来ました。

晴れて中学に入学、安心したのも束の間、中学1年生の秋、突然の不登校が始まります。


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