見出し画像

【授業紹介】個人プロジェクト:人に話を聞くおもしろさ,テーマを考える難しさ

地球市民学科(新年度からは地球市民学部)の学生は、必ず「プロジェクト」に取り組みます。「プロジェクト」とは、自分で問いを探し、自分で行動し、他者と関わり、他者と協働して社会をよりよくするための研究活動です。この「プロジェクト」を1年次から学ぶ科目が「個人プロジェクト」です。

それにはインタビューが欠かせません。そこで、質問とインタビューの練習を繰り返しています。たとえば、質問ゲームです。教員と上級生に対して、必ず全員が質問する、ほかの人と質問がかぶっていはいけない、質問相手と一対一で向き合う、回答を相手の目を見てしっかり聞く、というものです。

質問待ちの学生の列

教員に対して、ズバズバ聞く1年生が(「初恋の人を教えて」「結婚の決め手」「今までで一番のブチ切れエピソード」など)、上級生に対しては、真面目な質問をしているのが印象的でした(インタビューに協力してくれた上級生、ありがとうございました)。

質問の楽しさ、話を聞くおもしろさはみんなで共有できつつあるので、プロジェクトのテーマの選び方についても、「あなたはどっち派?」クイズ形式で考えました。

「たけのこの里/きのこの山、あなたはどっち派?」という質問に始まり、「(プロジェクトを)自分の興味・関心のためにやりたい/誰かの役に立つためにやりたい」「好きなテーマがいい/ある程度,決められたテーマがいい」「自分の知りたいことの,答えを見つけたい/誰かと一緒に,問題を見つけたい」などに回答しながら、テーマを探っていきました。

学生の反応です。

「(テーマは)頑張れば浮かびそうです。プロジェクトと聞くと結構堅苦しいイメージがあったのですが、今回の授業でどんなことでもプロジェクトになりうるということが分かったので、プロジェクトを企画することへの考え方が変わりました。ちゃんとプロジェクトが思いつくか心配していたけれど、その心配が少なくなったと思います」
「プロジェクトが自分から遠いところにあるように思っていたけど、今日の授業を受けて流れに沿っていくと、自分に近いところにアイデアはあるんだなと思いました」
「(テーマは)浮かびそうです。「あなたはどっち派?」で身近なテーマから、プロジェクトについてと発展させてくれたので、プロジェクトへのアプローチの仕方やテーマの決め方などをイメージしやすく考えることができました」

コメントシートより

ちなみに、教員にやってほしいプロジェクトを、学生に聞いたところ、以下の提案がありました。

「わらしべ長者」「死者蘇生」「トマトをソース状にしないで美味しく食べる方法」「一週間休講にしてみた」「一か月以内にkpopの推し見つけてみた!」「髪染めてみた」「一か月毎日開脚を続けてどのくらい柔らかくなったか?」「1日電子機器を使うのをやめてみた」「みすぼらしい格好をして首から何でも盗んでいいという看板をさげて、実際に盗んだ人に理由を聞くというプロジェクト」「髪の毛の本数を調べる」「その場にいる全ての人を笑わせる」ほか

一年生がこれからどんなプロジェクトに取り組むことになるのか、楽しみです。