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本を読むということ。

ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなうなぐさむわざなる。(徒然草)
〈ひとり灯りの下で本をひろげて、会ったことのない昔の人を友人とするのは、このうえなく慰められることだ。〉

朝起きて、会社に行って、家に帰って寝る。
生活の中で、実際に関わる人ってすごく限定される。そんなただでさえ限定される関係の中で、心を許して話ができるような、親しい人という人はさらに限定される。

だけど私は有り難いことに文字を読めて、図書館に行けばタダで本をありったけ読むことをできる。今では電子書籍がすごく便利になって、コーヒー1杯ぐらいのお金を払えばクリック一つでその場で本を買うことができる。学校に行かずとも、いろいろな勉強をすることができる。本があれば、普段の生活で会う人たち以上に、限りない世界に関わることができる。世界が広がる。

平安時代の万葉和歌集の歌人も、遥か遠い昔大陸にいた聖賢や詩人も、自分の近くにいて、語りかけてくる。自分にとっては時間的にも、物理的にも遥か遠くにいる人とも、本を通すことによって、二人だけで心ゆくまで対話することができる。

本を読むって素晴らしい。

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