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不安な気持ちの正体と、その対処法【レジリエンスについて】

「レジリエンス」という言葉に出会ったきっかけ

昨年、未経験業界&未経験職種に転職しました。
もう数ヶ月したら転職して早一年、現在はというと、正直に言って仕事についていくことが難しく、上司にはミスを指摘されまくり・・・、なかなか辛い日々が続いています。

毎日プレッシャーが高い状況が続いているということもあり、ここ2ヶ月ぐらい、「この先自分はどうなってしまうのだろうか」、「ここでやっていけるんだろうか」というものすごい不安感に苛まれていました。
そんなモヤモヤを抱えながら生活していて、当然ながらそんな感じでは毎日楽しくないわけで、どげんかせんといかん!と思って転職時にお世話になったカウンセラーの先生に相談したときに、「レジリエンス」という言葉に出会いました。
それがもしかしたらこの不安感をどうにかしてくれるかもしれない、ということで図書館で本を借りてきてちょっと勉強してみたので、忘備録もかねてnoteにざっくりと概要を書いておきたいと思います。

ちなみに私が読んだ本はこちらですー!わかりやすいです!

レジリエンスとは

レジリエンスをざっくり説明すると、「逆境や困難など、強いストレスがある状況下に適応する能力」のことです。
また、その能力を発揮するための思考法、思考プロセスを指すこともあります。
あまり知られていない言葉かもしれませんが、NHKの『クローズアップ現代』で取り上げられたことをきっかけに、最近注目を集めているようです。
レジリエンスの特徴について、上記で紹介した著者の方が調べてきた結果として、メンタル的、フィジカル的にハードな環境で働きながらも心が折れにくい人は、レジリエンスを高める習慣をもっていることが、わかってきたそうです。

レジリエンスを高める習慣について

では、「レジリエンスを高める習慣」とは具体的にどのような習慣かというと、以下の3つが挙げられています。

1. ネガティブ連鎖はその日のうちに消去する
2. ストレス体験のたびにレジリエンス筋を鍛える
3. 立ち止まり、振り返る時間をもつ

これらの習慣は難しいものではないことから、今はレジリエンスが高くない人でも、日々の習慣に取り入れることで、レジリエンスを高め、ハードな仕事をこなしても心が元気な状態をたもつことができるとのこと。
具体的なトレーニング、習慣について、詳しい内容が気になりましたら、ぜひ本を読んでみてくださいー!

不安な気持ちの正体

ここ最近、このレジリエンスに関する書籍のほか、「不安」への対処法に関する本や、自己肯定感についての本をパラパラ読んでいたのですが、ネガティブな感情について、以下2点が共通して書かれていると感じました。

1. ネガティブ感情は本人の過去の失敗、トラウマなどの体験がきっかけとなって生まれる感情である。
2. ネガティブ感情が発生した場合、「どうしてネガティブ感情が発生したのか」を客観的な立場から捉え直すことで冷静になれる

つまるところ、不安な気持ちになるのは、過去に自分が経験したことによって植え付けられた思い込みが原因になって生じているのであって、その根本的な原因は外側でにあるのではなく、自分の内側にあるわけです。

ネガティブ感情には「ラベリング」をするのが有効

したがって、不安な気持ちになった場合には、自分が不安な気持ちになっている、ということをまずは自覚しましょう。
そしてどうして不安な気持ちになるのかを考え、自分の思考に思い込みがないのか客観的に捉えることが重要であるというわけです。

ちなみに書籍の中では、ネガティブ感情が発生する思考タイプを負け犬、心配犬、など7つの「思い込み犬」に分ける「感情へのラベリング」を提案されています。
『ネガティブな感情が生じたときには、その犬がわんわん吠えているだけ』と考えることで、自分の思考の歪みに気づき、気持ちを落ち着けるというわけですね。

自分の不安を客観的にラベリングしてみる

自分の今の不安な気持ちについて考えてみると、私のなかには「自分が周りから優秀と思われなければいけない」という「べき思考」をもった犬がいるんだと思います。
父親が厳しく、すぐに怒る性格だったことから、幼い頃か「怒られないように、いい子でいなければ。いいところを見せて褒められなければ」といつも考えて行動していました。
私は思考の裏側にそのような背景があるため、転職先でも「仕事ができる人と思われなければいけない。失敗してはいけない。」という気持ちが強く働き、今の「仕事ができない自分」に対して「自分はダメな人間。周りからもダメな人と思われている」という思い込みが生じて不安な気持ちになっていたと思われます。
冷静になって考えてみると、周りからお前はダメだと言われたわけでもないんですよね。落ち着け自分。

ネガティブ感情は宵越しさせない

ネガティブな感情にラベリングして、客観的に自分の気持ちを捉えることができたら、後はまた同じ状況にならないためにはどうするか考えるだけです。
そして、ネガティブ感情を自分から切り分けるための「気晴らし」をします。この「気晴らし」方法については、科学的に根拠があるものとして、以下の4つが推奨されています。

1. 運動(エクササイズ・ダンスなど)
2. 音楽(鑑賞・演奏など)
3. 呼吸(ヨガ・瞑想など)
4. 筆記(日記・手紙など)

そしてこの「気晴らし」については、長期休みにぐわっとやる、というやり方ではなく、ネガティブ感情が生じたその日に行い、次の日に持ち越さない、ということが重要なのだそうです。
ネガティブな気持ちのままだと、睡眠の質が悪くなりますからね。
江戸っ子の決まり文句が「宵越しの銭はもたない」であったように、ストレスフルな現代に生きる私たちは「宵越しのネガティブ感情はもたない」ことをモットーとすべきなのです。

不安な気持ちになること自体は誰にでもある

今回レジリエンスの本を読んでわかったことは、一流の仕事をバリバリこなしている人たちが不安感やイライラなどしないで仕事をしているかというと、そうではない、ということですね。
むしろそのような感情が沸きまくる環境の中で、その感情に対処し、冷静になるための思考プロセスと習慣をもっているからこそ、毎日元気に働けるというわけです。

レジリエンスについて勉強してみて、毎日の仕事のプレッシャーや辛さがなくなったわけではないですが、「不安な気持ちに振り回されたところで、何も解決しないし、何よりそのことで自分にも周りにもいいことはない」と思えるようになり、気持ちが冷静になりました。

今はまだ完全に前向きになれたわけではないですが、日々の生活の中に少しでもいいから仕事を忘れる楽しみを見つけながら、不安な気持ちと仲良くやっていけるようになりたいと思います。

最後に

今日は長くなってしまいました!
読んでくれた方、ありがとうございます。
ここまで読まれる人の中には、私と同じように不安な気持ちに対してどうすればいいのか分からなくて困って読んでいる人もいると思います。
どうかこのnoteでそんな人の気持ちが少しでも落ち着きますように。

結論:まーなんとかなるさ!




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