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ISAOから学ぶこれからの企業のカタチ

先日参加した社外の懇親会で、株式会社ISAOという会社の社員さんとお話する機会がありました。なんでも「バリフラットモデル」というモットーで「役職」「部署」「階層」「情報格差」を全て無くした組織で企業運営を行い、このやり方で一時は赤字で苦しんでいた会社を2年で黒字化に成功し、2017年には経常利益2.5億円達成とのこと。

そんな会社、見たことない!もっと話を聞いてみたい!!と思ったので、月1で行われている企業セミナーに参加してみました。↓

実際に参加したセミナーのレポートも公開されていました。

そこで聞いてきた話、ISAOの企業組織の運営で特に大切にしていることを以下にまとめます。

⒈ 情報の透明化
 大前提として、企業のもつ情報を全ての社員にオープンにしている。経営や業務に関わる情報だけではなく、給料を誰がいくらもらっているかまで見られる、ということにびっくり。
そして情報をオープンにするというのは、必ず情報を持っている人がプッシュしてオープンにしているということ。プッシュする、とは聞いてくれば教えるよ、という受動的な情報公開は、オープンとは考えないということ。
 この情報の透明化でのメリットの一つとして、代表と同じ情報を社員全員が持っているので、全員が現場ですぐに「やるか、やらないか」の判断ができるようになる。つまり仕事のスピードが格段に早くなる。ISAOとしてもおそらく仕事のスピードということはとても重視しているようで、やることが出てきたらその場集まってパッと決めて、そこからすぐに動く、と言っていました。

2. 挑戦する文化の徹底
 ISAOでは、挑戦するという文化を徹底して実践している。挑戦についての定義は薩摩藩の教えを元にしている。


一、何かに挑戦し、成功した者
二、何かに挑戦し、失敗した者
三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した者を手助けした者
四、何もしなかった者
五、何もせず、批判だけしている者

ISAOの話で特にびっくりなのは、上からの仕事の指示、ということが一切なく、何の仕事をするか?は全て個人で考えて決めるとのこと。自分で仕事でこれを達成する!って決めてやってもOKだし、誰かが挑戦していることに対して協力します!っていうことで仕事を協力するのもOK。ただしあくまで会社の成長を目的として、ですが。
 もちろん誰が何の仕事をしていて今どんな状況下、ということも全て情報オープンで、その情報に基づいて半期に一度、個人個人の評価をして給料を上げるかなど、オープンな会議で決めるそうです。本当に何でもオープン(笑)

このセミナーに参加して、カルビーの松本元会長のインタビュー記事を思い出しました。

松本元会長曰く、人は誰でも「仕事を通じた個人の成長」を求めているとインタビューの中で答えていました。
ここでいう「成長」とは、「今までの自分にはできなかったことができるようになることで、会社の利益に貢献できること」だと思うんです。スキルをいくら身につけても、それが他の誰かの役に立たなければ、それはただの自己満足にしかならないし、仕事でワクワクしない。
それに対して会社がさらに利益を生み出せるように自分が何をすべきか?今の自分に足りないことは何か?を考えて、実行して、それが実現できて、しかも人から褒めてもらえたら、もっと頑張ろう!という気持ちになって仕事にさらに意欲的に取り組むようになる。ISAOはその好ループを「薩摩の教え」と組み合わせて組織運営に取りれることによって作り出しているのだと思います。

今の日本でここまでフラットな企業はなかなかなさそうですが、これからますますスピードが求められてくる時代、ISAOのように柔軟に対応できる会社が強いのではないかと思います。




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