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問う病日記#5 ガンの入院治療中の便利グッズ10選

はじめに

初めてまして
ハチと申します😊
現在26歳で心臓に胚細胞腫瘍というガンが見つかり入院治療中です。

いきなり自分の心臓にガンがあることが発覚し、それも発見が遅れてかなり重症化していたため、検査〜入院〜抗がん剤治療まで光の速さで時間が流れたため、心の準備も物理的な準備も何も整っていない状態で、入院を迎えることになりました。気がつくと知らない天井です。笑

そこから2週間、ようやく精神的にも治療生活になれ始めて、入院生活の環境も整えることができました。

その経験を踏まえて、これから入院治療に入られる方やそのご家族の方に向けて、これだけあれば、快適な入院治療ライフを送れるよという
『入院治療ライフハック』をご紹介致します!

※なお、お着替えやお箸や歯ブラシなどの入院治療生活とか以前の生活の必需品は、省いてます。

便利グッズベスト10

1:延長コード

理由:病院のコンセント若干遠い

現代人にとって必須アイテムのスマホを使うための最強のお供です。

病院のベットにもコンセントはついているのですが、枕の上高くについています。ちょうど既製品のiPhoneの充電器のコードがギリ手元に来ない高さ。私は入院治療2日目に両親から差し入れしてもらいました。

症状が重く寝たきりの体制なので、常に腕をピンと伸ばした状態でユーチューブを見るストレスったらない。

延長コードはあなたのベットの上での行動範囲を無限に広げます。


2:アイマスク

理由:病院の夜中明るい

治療はほとんどがお医者様の指示された通りに身を任せる受け身体制。その中で我々患者が唯一能動的にできる治療といえば、「睡眠」くらいです。いかにしっかり寝て、血液を増やすか。体を整えるか。それくらいしかできないけど、それが1番大事。でーじ大事です。

しかし、病気の睡眠環境はかなり良くないです。
病室は10時以降完全消灯ですが、廊下は患者さんと看護師さんが移動するため薄明かりがついているし、点滴の機械の液晶モニターの光は、「お前が寝てる間も俺はめちゃくちゃ働いてる」と言わんばかりに煌々と照っています。

要は、まぁまぁ眩しいのです。
なのでアイマスクは必要。それにお昼強烈な睡魔に襲われた時も、アイマスク超いいです。


3:ポケットWi-Fi

理由:病院Wi-Fiない

スマホで動画を見る方。ユーチューブ中毒者であり、Netflix中毒者である我々の必須アイテム。

僕が入院している病院に、Wi-Fiはついていなかったですし、父も以前別の病院で入院したのですが、その時もポケットWi-Fiを持っていったので、病院にはWi-Fiは無いと思ってください。

これさえあれば、海外ドラマ一気見。ユーチューブたれ流し。やりたい放題です。それが健康かって言われると、、、


4:コロコロ

理由:抗がん剤で髪の毛めちゃくちゃ抜ける

コロコロはまじで必要です。チームの要、4番バッターは彼しかいないです。

これから抗がん剤治療を受ける方々が、朝目覚めて自分の枕元を見てショックを受けないために、どれくらい抜けるか、私の朝の枕元の写真を貼っておきます。ただ見て気持ち悪いものであるのは間違い無いので、不快に感じる方は、一気にスクロールして下さいね!

⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩要注意⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩















はい。いかがでしょうか?
毎日これくらい抜けます。初日はめちゃくちゃショックです。私は、元々若くしてハゲが始まっていたので、抜け毛への免疫があるから大丈夫やろとか思っていたのですが、やはり実際に、朝方の枕元が、散髪終わりの美容院の床になっているのはショックでした。

しかし、ショックを受けている場合ではないです。朝は己の抜け毛との格闘です。病気のベッドは週一でシーツ交換してくれるので、それまでのベッドの衛生は自分で保たないといけません。

抗がん剤のチューブを体に繋ぎながら、大量の抜け毛の清掃です。 

コロコローコロコローとコロコロを転がして、今まで頑張ってくれた頭髪を弔ってやりましょう。コロコロしてる最中にも、髪の毛はどんどん抜けていきます。掃除が終わりません。借金減らしてるのに、利子がどんどん増えていくみたいな地獄に突入し、それはお風呂のストレスへの繋がるのですが、それはまた別の機会でお話させて下さい。


5:ウエットティッシュ

理由:すぐに手を洗いに行けない

症状の重さにもよるのですが、僕は移動が全て看護師さんに車椅子を押してもらってなので、軽く手を洗いたいときに、呼ぶのめんどくさいというか、向こうがめんどくさいから、嫌やろなーみたいなことを考えてしまうのが、めんどくさいので、余計なストレスを抱えないためにもウエットティッシュ最強です。 

食前、食後、何かこぼれた。何か垂れた。
あらゆる場面で活躍します。

最初お手拭き用で、差し入れして頂いたのですが、思わぬ場面でも活躍しました。

それが夜中の「尿瓶おしっこタイム」です。
尿瓶におしっこすると、なんか若干尿のキレが悪く、少し男性器の先に尿の残りが付着していることがあります。その尿を拭き取り。もう一枚のウエットティッシュで手を拭く。これで、尿瓶のストレスをグッと減らすことができます。


抗がん剤を入れているときの尿はアンモニア臭にくわえて、謎の化学薬品臭がします。
※個人の見解です※
そのケミカルスメルピスが、残っていると、かなりの異臭なので、ウエットティッシュでしっかり拭き取ることをオススメします。

6:耳栓

理由:病院の夜は色んな音がする

僕らはなんせちゃんと寝る。
そしてご飯をしっかり食べる。
心を前向きに折れないようにする。
くらいしか入院期間中やれることってないですから、ほんとたくさん寝ましょう。

とはいえ、睡眠環境は整っていません。
ナースコールの音楽、患者様のいびき、点滴の機械のアラート音楽など、色んなところで音がします。生活音はお互い様ですから、同じ病室の方に、イライラしないためにも耳栓の出番です。

耳栓じゃなくても、ノイズキャンセリングのイヤホンでもいいと思います(^o^)

7:スマホスタンド






理由:楽に動画や映画が見れる

1日今日は何もせず、Netflixだけを見よう!
寝転びながらNetflixを見てると腕が疲れてくる。
あの現象が毎日起きます。

寝ながら使えるタイプ
僕はベッドの柵に引っ掛けて使うタイプのスマホスタンドにしました。

ここで要注意なのが、
安物のスマホスタンドにしないことをオススメします

安物は微調整が効かずに、自分のほしい位置にスマホが来ず、なんか違う角度となんか違う高さの動画を無理な体制で見ることになります。

少しお値段がしても、レビューなどでいい評価を得ているものを購入して下さい。

8:消臭剤


理由:シーツや布団を交換できない

理由をシーツや布団のせいにしましたが、我々成人男性が1日過ごしたベッドのおじさん臭ってなんかすごい。なんかもわんと臭いのです。

抗がん剤を入れているときは、体臭が薬品臭くなります
※個人の見解です※

朝のリフレッシュも兼ねて、スプレーを噴射しまくりましょう!

あと、パジャマを家族に引き取ってもらう際にエチケットとしてスプレーしてもいいかもですね

9:書類立て


理由:めちゃくちゃ書類もらう

①治療経過の報告書、ありとあらゆる検査の結果の紙、検査や手術の同意書、病院の資料などなどほんとにたくさんの資料をもらいます。

②その他にも時間ごとに体温を測って記入する紙や食事を食べれたか・薬を飲んだか記入する紙や自身の尿とお通じの量や回数や状態を記録する紙があります。

なんせ紙たくさんもらいます。
だんだん机の上が管理できないほどの紙に支配されます。

書類立てを置くことでスッキリ保管できるのでオススメです!

また、①の書類はクリアファイル②の書類は板が硬めのバインダーで保管することをオススメします。

②の記入なのですが、寝たきりだとめちゃくちゃ難しいので、バインダーがあるととても快適に過ごせます

それに読書をする方は本も綺麗に収納できます(*^^*)

10:スリッポン

理由:抗がん剤で足が浮腫む

抗がん剤治療中は体内にお水や薬品を大量に入れていくので、顔も体もパンパンになります。なので、靴の脱ぎ履きが少し厄介になります。

僕のオススメはワンサイズ上のふにゃふにゃなスリッポンです。

サイズを大きくしておかないと、足が浮腫んで靴が入らないですし、硬い靴だと体が疲れしまいます。

軽くてやらかいスリッポンオススメです。

最後に

以上10個が入院期間中の便利グッズベスト10でございましたー!!
いかがでしょうか?入院治療中の皆さんは同意見なのか、お前はあの便利グッズ知らんのかーって感じなのか、意見交換できると幸いです(*´艸`*)

治療中にもっとも大切なことは
・ストレスを抱え込まない
・リラックスした精神状態
・規則正しい生活
をいかにキープできるかだと思っています。

 入院前に、たくさんの自分が死ぬかもしれない話や体に何か障害を生むかもしれない話をたくさんされて、情報が処理できないまま、色んな検査や手術を行い、最後、今までみたことない機械がたくさんある部屋に通されて、胸に穴を開けて、そけいぶに管を入れました。

 自分が死ぬかもしれないことと、今までに経験したことないことの連続で、一人の人間の脳では、キャパオーバーになるのは当たり前です。

 その情報を処理していく一歩目は、まず自分からできる環境づくりだと僕は実感しました。

 よくわからないけど、とりあえずベッドの上の環境は整って来たなぁと思えるだけで、めちゃくちゃ安心します。そうして始めて自分の病気と向き合える準備が整います。そしてそこからしっかり病気と向き合って、しっかり治しましょう!

 テスト勉強の前に掃除しよみたいな感じですね。


 皆さんのより良い入院ライフと一刻も早い回復を心からお祈り申しあげます。


蜂谷航平

 

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