離婚への道程 四

楽しくない連休

会社勤めをしていると、大型連休の前はワクワクしていろんな計画を立てたりして浮足立つでしょう。私もそうでした。元旦那と付き合う前までは。
付き合い初めて1回目のGWは、何をしたのか全く記憶に残らない程鬱屈とした毎日だったと思います。ただ覚えているのは、行くあてのないドライブ中の息苦しい時間。何か会話するわけでもなく、渋滞にはまるとものすごく不機嫌になって「みんなこの世から消えればいいのに」とつぶやきだす元旦那に「お前が消えたら即解決」と心のなかで思っていた。


2回めの連休では、九州北部&山口を車で旅行しました。お金を節約するため、高速はほとんど使わず下道で移動。波乱の幕開けです。
計3泊4日、1日目・福岡市内〜北九州→二日目・角島〜北九州→3日目・豊後高田〜別府→4日目・阿蘇通って帰宅。

1日目は福岡市美術館でミイラを見た。大混雑している館内でイライラしてる雰囲気はあったけど、自分が行きたいと言って来た手前文句は言わない元旦那。
そこから3号線で北九州を目指す。やっと北九州市内に入ったな〜というときに渋滞にハマりだした事でイライラして怒り出し「楽しく無いけん帰る」と行ってUターン。3号線を南下しだした。またか…と、無言で座ってる私に「どっか旅行に行こうて言ったときウンって言ったくせに、座ってるだけで何もせんお前が悪い。そんなやつ要らんけん降りろ。自分で帰れ」とコンビニで停車して降ろされた。素直に降りて旦那を見送り、福岡市内にいる友人に「こんな感じで降ろされたけん、今夜泊めてもらってもいい?でもまた戻ってくる可能性あるけんまた連絡するね。ごめんね」と電話した。友人は大変心配してくれて、何時になってもいいけんおいでと言ってくれた。泣ける。
近くの駅に向かって歩きだそうとしたとき、案の定元旦那は戻ってきた笑。友人に「やっぱり戻ってきたみたいだけん、車に乗るね。心配かけてゴメンなさい」とメールを送り、車に乗った。本当面倒な友達をもたせてしまって申し訳ないです。そして、あの時車に乗らず帰ればよかったのに…と思う。

またさっさと帰ろうとしていた私に元旦那は「男のとこに泊めてもらうつもりだったんだろ!?」「平気な顔しやがって」と喚き散らしていらっしゃいましたが「どこで降ろされようが、今の世の中夜まで電車は走ってるしタクシーも呼べばくるし。そして私はあなたと違って一人でも全然平気だから、いつでもどこからでも帰れるよ」と答えたら黙りました。コレ以降、降りろの命令が下ることはなかった。


2日目、チェックアウト後角島を目指して出発した。1日目はずっと運転だった元旦那に、運転変わろうか?と気遣っても「お前の運転じゃ不安」と言って変わろうとしなかった。なのに疲れた疲れたの連発。だったら黙って変わってくれよ…。
もうあと5キロほどで角島到着という時元旦那に「スロットを打ちに行かないか」という友達からのお誘い電話が来て、ものすごくテンションが上がった声で「角島やめて行っても良い?今から高速で帰れば昼には着くよね」と言ってきた。もうどーーーーーーでも良くなってたので「いいよ〜」と答えたら即Uターン。3キロ程進んだところで「何か喋ってよ。ゴメンって」と言い出した。「別に何もないよ大丈夫。帰ろう」とニコニコして言ったら「やっぱスロット断る!角島行こう」とまたUターン。友人には断りの電話を入れていた。
何だったのこの無駄な移動は…。
角島ではキジを車で轢きそうになってタイヤから煙が出るほどの急ブレーキするというトラブルはあったものの、団子食って帰りました。海がとてもきれいでした。また行きたい。行ってすべての記憶を塗り直したい。


3日目、10号線で豊後高田にある昭和の町を目指した。ひらすらまっすぐ進む道だったので、私が運転することになった。助手席のシートを倒し、寝そべった状態の元旦那が、ブレーキのかけ方からウインカーを出すタイミングまでいちいち文句を付けてくる。うっとおしいと思いつつ車を走らせること15分で、隣の奴は寝ていた。
大分県に入る頃、道が複雑になるので運転交代。もう少しで昭和の町というところで道に迷ってしまった。地図(ナビなし)を一生懸命見ながら「次の信号右だよ」と言っても「言うのが遅い!お前のせいで迷った」と言われ、グルグル町中を迷い、結局30分くらいかけて駐車場に到着したときには不機嫌マックスになってらっしゃった。
楽しいはずの昭和の町。早足無言で探索して速攻車に乗り、別府に向かって発車した。後日写真を見返したら無表情の私がいっぱい写っていた。楽しくないなら撮るなよ写真をwwと思う。
その後人気観光地別府で大渋滞に巻き込まれ、宿も探せず夜の10時くらいまで同じ道を行ったり来たり。やっと見つけたおばけ出るんじゃないかみたいなボロボロのモーテルに泊まった。「やっと明日帰れる…」とホッとしたのか、おばけとか気にする事もなく朝まで爆睡。

4日目 阿蘇大観峰を通って、阿蘇神社に寄ろうとしたけど人が多かったので寄らずにそのまま熊本市内へ向かった。問題はスピード出しすぎなくらいで無事に帰宅。やっと終わった…。


二度とこの人と旅行なんか行かないと心に決めたGW。
息苦しくてたまらない助手席。あの時カーステレオから流れてた曲は今もちょっとイントロ聴くだけで息苦しくなる。

ちなみに、旅行中の食事はマック・ジョイフル・ガスト・コンビニ。混雑と冒険が苦手な元旦那は、ご当地人気店やおしゃれな飲食店にとりあえず飛び込んでみるということは絶対に無い。怖がりで恥をかきたくないという性格が顕著に現れるいい例だと思う。普段、夜ご飯を食べに行くときもマック・ジョイフル・ガスト・コンビニ・ウエスト・回転寿司。これがメイン。丸亀製麺やサブウェイのような注文に意思表示が必要な物ところも✗。ここは来年の期末テストで出るので覚えておきましょう。

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