青いものは痛くて脆いから良い

少女邂逅(しょうじょかいこう)という映画を見た。
1回で内容を理解するのが難しい感じ。
だけど、映画全体の雰囲気や音楽がすごく気に入った。

青春映画みたいなものを見てると、胸のざわざわ感が物凄い。「青い、痛い、恐い」みたいなのが好きすぎて、そのループから抜け出せなくなる。
私の気持ちはまだ、10代のようだ。

話の中で紬という少女は自身を「蚕」に例えていた。
蚕の糸はとても繊細で切れやすい。
それが思春期の少女たちと似ていると思った。
自分も痛いのにさらに痛い環境に追い詰められ、人を知らない間に傷つけていたりする。
時には最悪の事態に陥ることもある。
まるで可愛いお人形からナイフが飛び出ているみたい。

この時期の友情は壊れやすい脆いものだけど、主人公の2人は確かに絆で結ばれているように感じた。
それはお互いが孤独の中に棲んでいたからかもしれない。共通点があったから。

久々に胸の奥をナイフで刺されるような衝撃を受けた作品だった。


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