一番の古株〔2ヶ月25日〕

*過去の自分のブログの転載です。

🍀🍀🍀

<2012/01/28 sat>

生後86日。

今朝地震があった。

この辺りは大した揺れではなかったが、娘のことが心配になった。

幸い我が家と病院はあまり遠くないので、我が家が平気なら病院も平気なはずなので(耐震構造もしっかりしてるし)、そこは安心。

でも一緒にいてあげられなくて、抱き締めてあげられなくて、心が締め付けられる。

病院にいる方が安全なのが救い。

今日は二回目の心臓カテーテル検査の説明の日。

ここ1ヶ月くらい小さな変化はたくさんあったが、大きな変化はなく元気に見える娘ちゃんと笑って過ごしてきた。

だから久々に訪れる大きな検査に不安が募る。

とは言え、2回目で流れもわかるので逆に余裕もあり。

今日は説明を受けてる間は息子を義母に見ててもらうため、義母も一緒に病院へ。

先に父ちゃんと義母が面会に行ったが、娘ちゃんはほとんど寝ていて最後の最後に少しだけ起きたらしい。

先生との約束の2時になり義母と私が交代。

すっかりお目覚めの娘ちゃんはご機嫌さん。

すぐに主治医が来て面談室に移るのかと思いきや「ここでいいですかね?」と、ベッドサイドで説明開始。

ま、2回目だしね。

いくつか質問もして、同意書に父ちゃんが署名をして説明は終了。
(詳細は別記事で。)

15分くらいで終わったので、父ちゃんももうしばらく娘ちゃんと戯れられる。

説明を聞いてる間も足をバタバタしてバスタオルをはねのけ、元気いっぱいだった娘ちゃん。

またも目がランラン。

よく見ると点滴の輸液ポンプにはまた赤黒い液体が。

再び赤血球の輸血。

まあ仕方ない。

今日は心カテ検査前なので採血や採尿やレントゲンがあったらしい。

10分ほどして父ちゃんは後ろ髪を引かれまくりながら息子の元へ。

いつも通り母ちゃんと娘ちゃんの二人きりになった。

母ちゃんの顔を見てにぱにぱ笑う。

可愛いなぁ。

しまじろうをけしかけると嬉しそうに笑いながら手を伸ばしてくる。

顔の前で動かすとじっと目で追っている。

確実にしまじろうをとらえている目をしていて、成長を感じる。

バイタル(血圧測定・検温など)を取りに来た看護師さんにもニコニコ。

「娘ちゃ~ん、可愛いね~」と顔を撫で撫でされてまた嬉しそう。

生後6日目でこの病院に転院してきてから2ヶ月半以上経った。

だいぶ長期滞在になってきた娘ちゃん。

ICUに入っていた期間を除いても、この付き添いなしの大部屋に2ヶ月近くいる。

いつのまにか周りは4~5回入れ替わり、娘ちゃんは今ではこの部屋の一番の古株である。

ただただ仰向けで寝てるだけだった新生児の頃からここにいる。

「娘ちゃん、また大きくなりましたね」とか「よく笑うようになりましたよね」とか、以前担当医から言われた「娘ちゃんがべっぴんさんになってきたと評判だ」とか、そういう話を聞くと嬉しくなる。

看護師さんや先生たちみんなが看護や治療だけではなく、娘ちゃんの成長そのものも見守ってくれている気がしてホッとする。

母親である私が一日に2時間しか見ていられない分、たくさんの人が見守ってくれている。

それは嬉しいと同時に、切ないことでもあるのだけれど…。

ずっとご機嫌だった娘ちゃんがグズり始めた。

「娘ちゃん、あと30分くらいでミルクです」と看護師さんが教えてくれた。

空腹でグズってるのね。

抱っこでとんとんして少し落ち着いたが、今度は「下ろせ」と暴れ、ベッドに下ろすと「なんで下ろすんだ」とふにゃふにゃ言う。

どうしたらいいのさ。

大あくびをしたのでベッドに寝かせたままとんとんすると、寝た。

が、10分くらいでミルクの時間。

「娘ちゃ~ん、ミルクだよ、起きて~」と無理矢理起こすと、うっすら開けた目が「寝ろって言ったり起きろって言ったり、どうするんだよ」と言っていた。

すまぬ。

でも抱き上げると起きて、嫌そうな顔をしながら薬を飲み、ミルクも150ccを完食。

そしてまたご機嫌に。

おしっこをしていたのでおむつを替えるとずっしり。

どうやら体重が増えすぎて利尿剤が増えたらしく、その効果で1回のおしっこの量が多い。

いっぱい飲んでいっぱい出してお利口さん。

眠そうだったのでとんとんしていたがタイムオーバー。

河原に遊びに行っていた息子とそのお供が戻ってきたので、ぼ~っとしてる娘ちゃんを看護師さんに託して病室を出た。

今日は2時間半も一緒にいれた。

前よりもしっかり母ちゃんを目で追うようになった娘ちゃん。

「母ちゃん、どこ行っちゃうの?」という視線を感じながら帰るのは切ない。

明日もまた来るからね。

明後日のカテ頑張ろうね。

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