大晦日のご対面〔1ヶ月28日〕

*過去の自分のブログの転載です。

🍀🍀🍀

<2011/12/31 sat ☀>

生後58日、術後22日目。

今日も息子も連れて病院へ。

少し遅くなってしまい、4時から面会。

今日は先に母ちゃん。

密かにあることを計画。

一年の締めくくりの今日、息子と娘を会わせたい。

明日でもいいけど、何となく今日会わせたい。

看護師さんに相談すると、今日の娘ちゃんは『ベッド上』ということになっていたが、「ベッドにいればいいんだから、コットに乗せ替えてなら大丈夫ですよ」と言ってくれた。

やった~。

早速コットを用意して心電図とサチュのコードを外してもらい、ガラガラとコットと点滴台を押して病棟入り口に向かう。

今回はちゃんとカメラも持った。

寝ていた娘ちゃんは準備の最中に起きて、キョトンとした顔。

父ちゃんに電話をして呼ぶと、廊下の向こうから「むすめちゃん?むすめちゃんに、あえるの?むすめちゃん、かわいいかな~?」と息子の声が聞こえた。

さあ、二度目のご対面だ。

「むすめちゃんだ~。かわいい~。め、あいてるよ。おきてるね」

息子の嬉しそうな声。

そんな兄をじ~っと見てる娘ちゃん。

「手触っていいよ」と言うと、緊張してチョンチョン。

本当はガラス越しじゃないとダメなんだけど、自動ドアが開いちゃうんだからしょうがないよね。

タイミングよく娘ちゃんが笑った。

「あ、むすめちゃん、わらってるよ。かわいいね~」

うん、可愛いね。

満面の笑みの息子と、どことなく嬉しそうに見える娘ちゃん。

今日は5分程度のご対面。

病室に戻り、ベッドに下ろすとなんだかご機嫌さん。

手をブンブン振り、足をバタバタして、今日も元気いっぱい。

ミルクは今日も70~80ccだそうだ。

満腹になれるからか、一日中ご機嫌でお利口さんだと言う。

バタバタする娘ちゃんを観察したり構ったりして過ごす。

幸せ。

バタバタが止まったと思ったら、ブリブリっとうんち。

おむつを換えま~す。

大晦日だし一緒に写真を撮りたいなぁと思い、看護師さんは忙しそうだったので腕を伸ばして自分撮り。

「娘ちゃん、カメラ見て。カメラ、カメラ」と言って見てくれるわけもなく、母ちゃんのみカメラ目線。

でも娘ちゃんは母ちゃんを見てる写真になったから、母ちゃん的には満足。

今日は5時のミルクを父ちゃんに譲ることにしたので、大変名残惜しいが交代することに。

平日はいつも2時間以上一緒にいるから、1時間足らずじゃ足りなさすぎる。

寂しい、寂しい、寂しい。

「年末に帰ってきちゃっても何かあったら困る」とか「帰ってきたら忙しくなるから年末年始はゆっくりしたい」とか色々言って自分を誤魔化してるけど、やっぱり寂しい。

連れて帰りたい。

一緒に新年を迎えたい。

せっかく4人家族になったのに…。

ミルクをあげたり、おむつを換えたり、沐浴させたり、抱っこしたり、あやしたり、手足を動かしたり、子守唄を歌ったり、寝かしつけたり、添い寝をしたり。

そんな普通のことをすればするほど切なくなる。

娘が病院にいる現実に。

どうして、どうして一緒にいられないの?

逆にICUにいた方が諦めがつく。

連れて帰るわけにはいかない、病院にお任せしよう。

そう思えるのに。

もういっそのこと、ここで年越しをしたい。

それじゃ付き添いか。

もう少し。

もう少しだよ。

もう少しでおうちに帰れるよ。

父ちゃんも母ちゃんもお兄ちゃんも待ってるからね。

もう少し頑張ろうね。

そう言って、ダンナと交代するために病棟を出た。

久々に泣きそうになった。

5時のミルクを飲ませた父ちゃん。

幸せそうに戻ってきた。

今年最後の授乳を譲ったんだ、感謝しろよ。

来年もきっと大変な年になる。

下手すりゃ(上手くいけば?)、大きな手術が2回あるかもしれない。

でも家族みんなで笑って乗り越えよう。

絶対大丈夫!!

娘ちゃん、生まれてきてくれてありがとう。

大好きよ。


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