モンゴル顔と母の本音〔生後4日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/11/07 mon ☀>
ダンナが撮ってくる娘の写真を見ると、必ず左腕が上に上がっている。
まるで「ど~もすいません」のように。
師匠感。
イメージ的には今のじゃなくて先代の方ね。
お腹の中にいたときもエコーで見ると必ず片腕が顔の横にあった。
あれは左腕だったんだね。
何でだ?
赤ちゃんは腕を上げてることが多いものだけど、片腕だけって。
今は両腕を上げて寝ているけど、左腕が下がってるのを見たことがない。
ちゃんと下がるのか?
お腹の中でもそうだったから、きっと落ち着くんだろう。
そういえば搬送されるときはタオルにくるまれてたから、下がってたな。
見えなかったけど。
生まれた日の顔は朝青龍だと先日書いたが、今は白鵬に見える。
モンゴル顔?
在りし日の両横綱揃い踏み。
でもやっぱり一番似てるのは、同じ頃の息子だわ。
今日はダンナが私のところに寄る時間がなかったから、写真も見れないし様子も聞けない。
担当医から話があったらしいから聞きたいんだけどな。
息子を寝かしつけたら電話するって言ってたけど、絶対無理だな。
まあでも何かあったら言うだろうから、悪い話はなかったんだと思おう。
寝ちゃおうかな。
私の退院は本来なら10日の午前中。
今日看護師さんから「9日の午後に退院でも平気だよ」と言われた。
上の子もいて、さらには生んだばかりの娘とも離ればなれな私を気遣ってくれたのだろう。
実は知っていた。
知っていた上でダンナと話し合って10日の退院に決めていた。
きちんと体を休めて回復させて娘に逢いにいくために。
退院したら確実に休めない忙しい日々になるので、否応なしに休むしかないこの状況は貴重なのだ。
看護師さんにもそう言って10日の退院にしてもらった。
…でもね、でも。
本当の本当の理由はたぶん違う。
もちろん上の理由も嘘ではない。
でも…。
たぶん私は娘に会うのが怖いのだ。
現実を目の当たりにするのが怖くて怖くて仕方ないのだ。
今はダンナから元気だと聞いている。
大丈夫だと聞いている。
それでも怖いのだ。
だってNICUにいる現実は変わらない。
元気で大丈夫なら普通はそんなところにはいない。
今ここに、私の横にいるはず。
NICUにいる現実。
自力でミルクが飲めない現実。
必ず手術が必要な現実。
見たくない。
逃げ出したい。
…でも逢いたい。
触れたい。
撫でたい。
抱っこしたい。
名前を呼びたい。
子守唄を歌ってあげたい。
でもやっぱり怖い…。
弱い母ちゃんでごめん。
一日延ばしたところで現実は変わらないのにね。
10日には逢いに行くから。
必ず行くから。
待っててね。
ごめんね。
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