術後5日目〔1ヶ月11日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/12/14 wed ☀>
生後41日。
今日も14時ちょうどにICUへ。
そして今日もなかなか呼ばれない。
入り口前で待つこと20分。
この時間が心臓に悪い。
やっと呼ばれてベッドに直行。
右を向いてるのかなと右側に回ると、左を向いてたので慌てて左側へ。
「娘ちゃん、かっかだよ」とほっぺをツンツンすると、目を開けた。
うっすらとだけど目を開けた。
目を開けた~。
と、喜ぶ間もなくS先生が登場し説明。
炎症反応は少しだが下がってきた。
でもやっぱり感染箇所はわからない。
点滴はすべて入れ換えたし抗生剤も変えたので、このまま下がることを祈る。
肺もきれいになってきてレントゲンを撮ってもよく見えるようになった。
ただ娘ちゃんの問題の冠動脈の血液の行き来がまた増えて、少し太くなっている。
これが何を意味するかと言うと心筋梗塞の危険性。
現状では手の出しようがないので、注意して様子を見ていく。
炎症反応が下がったのはいい傾向だが、まだ反応は出ているので落ち着くまでは人工呼吸器の抜管はしない。
…だそうだ。
冠動脈の話は前々からあったことなので、気にはなるけど気にしない。
それよりも今は目が開いたことが嬉しくて仕方ない。
おでこやほっぺを撫でながら名前を呼ぶと目を開ける。
そしてこっちを見てる。
絶対に見てる。
見てるよ~。
左目は半目でしっかりこっちを見てて、右目はうっすら。
しんどいのと眠いのとですぐに閉じちゃうけど、嬉しくて嬉しくて何度も名前を呼んでしまった。
そのたびに目を開けてくれる。
嬉しい。
体に掛けてあるタオルをめくってみる。
あれ、ドレーンがない?
体外ペースメーカーもない。
看護師さんに聞くと、今朝抜けたそうだ。
「抜けたってことは大丈夫ってことなんですよね?」と中途半端な質問をすると、「ちゃんとレントゲンで見てから抜いたんで、大丈夫ですよ」と優しく答えてくれた。
ブラボ~。
「娘ちゃん、偉いね。すごいじゃん」と褒めると、また目をうっすら開けてくれた。
涙が出てきた。
嬉し涙なら見せてもいいよね?
今日は午前中にモゾモゾ動きすぎて顔が真っ赤になってしまい、眠くなる薬が追加されたらしい。
それでも目を開けてくれたんだね。
お口もムニムニさせてる。
まるで一昨日と昨日凹みまくっていた母ちゃんに、「大丈夫だよ。頑張ってるよ」と言っているかのよう。
ありがとう。
ありがとう。
娘ちゃんの方が強いね。
娘ちゃんに心配掛けてるようじゃ、母ちゃんダメダメだね。
面会時間はあっという間に終わり。
今日は息子の調子がいまいちなのでここで帰る予定だったけど、あの目を見ちゃったら帰れない。
ばばにメールをすると大丈夫そうなので、もう一回娘ちゃんに会ってから帰ることに。
16時の面会。
またもや10分ほど待ったが、娘ちゃん本人や他の子の処置の都合もあるから仕方ない。
また目を開けてくれるかな、それとも熟睡かなとウキウキしながら娘ちゃんの元へ。
な、な、な、なんと、両目開けてくれた。
パッチリではないけど薄目でもない。
両目とも半目でこっちをじっと見てる。
「母ちゃんだよ。わかる?母ちゃんいるよ」
そう話し掛けると、右手をモゾモゾ動かした。
偶然でもたまたまでもなんでもいい。
嬉しい。
しかも右手をよく見ると何も繋がってなくてフリーだし。
そっと触ると弱々しくだけど握ってくれた。
嬉しい。
こんな小さなことがこんなに嬉しい。
普通なら生後1ヶ月を過ぎていたら目を開けるとか(しかも半目)指を握ってくれるとか、当たり前すぎて気にもとめないはず。
そんなことでこれだけ喜べる。
こんなに幸せになれる。
私ってば人生得してるかも。
そう思った。
母ちゃん、前向き~。
この後ろ向きでマイナス思考に定評のある母ちゃんを、これだけ前向きにさせるなんて。
娘ちゃんパワーはすごい。
今日は心の底からの笑顔で「また明日ね」と言ってICUを出た。
ありがとう。
ありがとう、娘ちゃん。
大好きよ。