催眠療法〔1ヶ月4日〕

*過去の自分のブログの転載です。

🍀🍀🍀

<2011/12/07 wed>

生後34日。

今日も1時に面会へ。

いつも通り娘ちゃんは爆睡中。

でも今日はこれからミルクだった。

美味しくない薬は看護師さんで、美味しいミルクは母ちゃん。

ゴクゴク一気飲み。

いい飲みっぷりだわ。

ミルク後はしばらく起きててくれるかなと期待したけど、明らかに眠そうな顔。

抱っこでゆらゆらしていたら、担当医のN先生が来た。

「娘ちゃん、3.6kgになって、いい大きさですね。待ってよかったです」と言われた。

「ちょっとお顔にお肉もついてきたかな~」と。

動脈管を拡げる薬を少し増やして、血液の流れる量を術後の人工血管に近付けたそうだ。

だから今までよりは流れているので少し辛いかもと。

……いや、全然平気そうだけど?

先生も「なんか平気そうだね」と苦笑い。

術後しばらくはICUで、うまくいけば1週間くらいで一般病棟に移れるそうだ。

「退院はクリスマスに間に合うかな?う~ん、厳しいかな」と言っていた。

えっ、そんなに早く帰れるの!?

年を越えるつもりでいたから、嬉しいけどちょっと焦る。

ベビーベッドをレンタルしなきゃ。

「明後日だね。頑張って」と娘の顔を撫でて先生は去っていった。

話している最中に娘ちゃんは寝ていたので、コットに下ろす。

今日は沐浴の予定だったけど、なんだか担当の看護師さんはパタパタと忙しそう。

それでも「お母さん何時までいられますか?それまでにはお風呂にしますね」と言ってくれた。

今日の担当看護師のAさんは明るくて優しいし、赤ちゃんにもたくさん話し掛けながら処置やお世話をしてくれてるから好き。

ここの看護師さんはみんな赤ちゃんへの話し掛けをしてくれているので嬉しい。

Aさんの手が空くのを待っている間、寝ている娘ちゃんをとんとんしながら話し掛ける。

「娘ちゃんは強い子。

母ちゃんのお腹の中で苦しかったのに、こんなに大きくなって元気に生まれてきてくれた。

娘ちゃんは強い子。

今度の手術が終わればおうちに帰れるよ。

父ちゃんも母ちゃんもお兄ちゃんも待ってるから。

頑張ってね。

おうちに帰ろうね。

寝ている間に終わるから。

少し痛いかもだけど、大丈夫。

父ちゃんと母ちゃんがずっといるから。怖くないよ。

お兄ちゃんもじったんもばばちゃんもばあちゃんも祈ってるよ。

娘ちゃんは強い子。

大丈夫だよ。

頑張ってね」

娘の青白い、可愛い可愛い寝顔を見ながら、そう話し掛ける。

催眠療法?暗示?

娘の心臓あたりに手を当てて、「頑張れ、頑張れ。娘ちゃんの心臓、頑張れ」と念じる。

バッチリだ。

2時半頃に「お待たせしました」とAさんが来て沐浴へ。

今日で沐浴2回目の母ちゃん。

「お母さん、大丈夫ですよね」と軽く放置され焦る。

でもまあとにかく洗えばいいのよね。

娘ちゃんは気持ち良さそうな顔をしたり暴れたり。

お、落ちる。

お風呂後はスッキリさっぱりでご機嫌。

おめめパッチリでかわいこちゃん。

母ちゃんをじっと見てる。

そんな姿に心を動かされつつも、もう帰るよ。

バスが1時間に2本しかなくて、山あいだから日が沈むのも早いし、ここを逃すとあっという間に真っ暗になるのだ。

ごめんね。

明日も来るよ。

いいこにしててね。

また明日。

『手術まであと2日』

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