転院と再会と初ミルク〔生後6日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/11/09 wed ☁>
今日娘は手術をすることになるS医大に救急車で無事に転院。
それに合わせて私も退院し、転院には付き添えなかったが夕方S医大に面会に行ってきた。
帝王切開で出産して30分くらいで搬送されてしまった娘との再会。
しかも娘は心臓病。
絶対に泣いてしまうと思ってハンドタオルを持参。
ところがハンドタオルの出番全くなし!
最初こそ少し涙ぐんでしまったが、あとはもうただただ娘に会えたことが嬉しくて、ただただ娘が可愛くて、終始笑いっぱなしだった。
可愛い。
小さい。
やっぱり朝青龍。
少し乳児湿疹が出てたけど、それすらも可愛い。
ただただ可愛い。
娘は決して小さく生まれたわけではなく、むしろ今の時代としては大きめに生まれたので、新生児としては標準サイズ。
生まれたばかりの赤ちゃんてこんなに小さかったんだ、と再認識。
前の病院では保育器だったが、今度の病院では上が開いているコットなので、触るのは自由。
でも何か怖くておでこやほっぺを撫でるので精一杯。
あんまり動かないと聞いていたけどそんなこともなく、伸びをしたりあくびをしたり、ダンナが写真を撮ると眩しそうに顔をしかめたり。
目を開けてくれないかな…。
呼び掛けると時々目を開けそうにはなるが、開かない。
目が開く開かないは関係なく、ただ嬉しくて、ひたすら顔を近付けて、ひたすら笑顔で、ひたすら名前を呼び続けた。
そんな興奮状態でも母親として冷静に娘を観察してる自分もいた。
気になったのは体が少し黄色いのと、やっぱり血色がよくないこと、そして顔が生まれたときと何も変わらず真ん丸なこと。
息子は生まれてから数日は毎日毎日顔が変わってスッキリしていったから。
これはあとから先生の話でわかるのだが、やはり心臓が悪いので水分の排出がうまくいかず浮腫んでいるのだそうだ。
そのせいで目も開きづらいみたい。
納得。
しばらくすると看護師さんが来て、「ミルクあげますか?」と。
え、いいの!?
あげます!
すると「あ、おしっこしてますね。おむつ換えますか?」と。
換えます!
久々の新生児のおむつ換え。
しかも右足には何だかコードが付いてるし、怖い。
悪戦苦闘しながらなんとかおむつ換え終了。
当たり前だけど、ちゃんと女の子だった。
おむつ換えの間に娘は起きて、なんと目を開けた。
私も初めて見るダンナも大興奮。
可愛いすぎる。
次はミルクのために看護師さんが娘をタオルでくるんでくれ、抱っこ。
小さい。
可愛い。
軽い。
だけど重い。
かっこよく言うと、命の重みってやつだね。
初めての親子3人写真を看護師さんが撮ってくれた。
前の病院では管を通して胃に直接ミルクを流し込んでいると聞いていたから、まさかミルクをあげられるとは思わなかった。
口から管が出てないなと思ってたんだよね。
今日は25cc。
「飲めるかな。お口あ~んして。お、上手上手。上手だね~。美味しいね~。ゆっくりでいいよ。ゆっくりね」
息子の時にも無駄に話しかけるくせがあったけど、娘にもいっぱい話しかけながらミルクをあげる。
口からは飲めないって聞いていたのに飲んでるよ。
しかも抱っこで。
嬉しい。
久々の新生児抱っこは柔らかくてふにゃふにゃで、モニターや薬の管もいくつか繋がってるもんだから、怖い怖い。
飲ませている間に担当の先生が来てくれ、娘の状態を説明してくれた。
(これは別記事で書きます。)
説明を聞いてる間にふと見ると、寝てる!
まだ全部飲んでないし、ゲップもさせてないのに。
看護師さんが飲ませようとしてくれたが起きず、「あとで飲ませてみますね」と言ってくれた。
娘は寝てるけどダンナも抱っこ。
一週間病院に通い続けて初めての抱っこ。
私とはまた違う感慨があったのだろう、涙ぐんでいた。
待つしかない、動きようがない私より、娘を目の当たりにしていたダンナの方が色々辛かっただろうなと思う。
頼りないと思ってたけど、今回のことで見直したよ。
気が付くとだいぶ時間が経っていて息子が心配だったので、名残惜しいが帰ることに。
一応面会は1時間くらいって言われてるしね。
「また明日来るね」と言ってICUを出る。
現実を見て辛くなるかな、悲しくなるかな、「ごめんね」ばかり言っちゃうかな…。
色々考えてたけど杞憂に終わった。
ただただ可愛くて、ただただ嬉しかった。
思いの外繋がっている線も管も少なかったし、苦しそうにも見えなかったからかな。
明日もダンナは休みを取っているので、明日もまた面会に行ける。
でも来週いっぱいくらいまでは、平日に自力で行くのはやめようと思ってる。
今は落ち着いていても、これから先何が起こるかわからない。
体をちゃんと回復させなければ。
だから寂しい思いをさせちゃうけど、万全の体になったら毎日でも会いに行くから、もうちょっと我慢しててね、娘ちゃん。
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