出産報告

*過去の自分のブログの転載です。今回は育児日記や闘病記録ではなく、私の個人的な日記です。

🍀🍀🍀

一週間前の話になるけど、クリスマス前にとうとう友達数人に報告をした。

高校時代の友達から忘年会のお誘いと近況のお伺いメールが来たからだ。

そりゃ、11月頭が出産予定だって言っておいて、音信不通になったら心配もするわな。

しかも妊娠中にも会ってるし。

どこまで言おうか悩んだけど、今回連絡をくれた友達を含むグループは子連れが多くてちょこちょこ会うことがあるから、ある程度は話すことにした。

だって「じゃあ年明けに赤ちゃんも連れて会おうよ」と言われたって困るから。

牽制も込めて。

生まれたこと。
心臓病なこと。
数回の手術が必要なこと。
すでに最初の手術は終えていること。
ICUで頑張っていること。
(その時はまだICUにいた。)
私の心の整理がつかなくて連絡できなかったこと。

そして「何て言っていいかわからないと思うので、返信はいりません」と添えた。

友達4人に一斉送信。

2人からはすぐに返信が来た。

ずっと危惧していたような下手な慰めや励ましの言葉はなく、素直に受け入れられる優しい言葉が並んでいた。

二児の母のMからは「お母さんの笑顔が子供にはいい薬になるから、ちゃんと食べて体に気を付けて」と。

そしてNちゃんからのメールで涙が止まらなくなってしまった。

「頑張って!とも大丈夫だよ!とも、私からは軽々しくは言えない」

「もし辛くなったら、壊れそうになったら、いつでも言いな。話を聞くだけしかできないかもしれないけど、もしかしたら一瞬だけでも楽になれるかもしれないしね」

そう書いてあった。

…ありがとう。

本当にありがとう。

友達から帰ってくる言葉が怖くて、「頑張って」も「大丈夫?」も「大丈夫!」も受け入れられる気がしなくて、誰にも連絡できなかった。

その気持ちは今も変わらないけど、2人のおかげで少し勇気が出た。

あとの2人からの返信はないけど、ある意味想定内なので、下手な慰めの言葉を掛けられるよりずっといい。

偶然以前の職場の友達からもメールが来て、こっちは一年に一回会うか会わないかなので、出産したことだけ報告した。

これから赤ちゃんを望んでいる子なので、変に不安にさせる必要もない。

他の友達には年賀状で『家族が増えました』とだけ報告することにした。

病気のことを隠すつもりはない。

頑張ってる娘ちゃん、誰よりも強い娘ちゃん。

母ちゃんは誇らしい。

でも話す相手と状況は選ぶことだよね。

退院が見えて心にも余裕が出てきた。

年賀状は息子と娘の写真を使って、可愛くて明るいのを作った。

ツーショット写真がないのが残念。

もう大丈夫。

大きな声で言える。

娘が生まれました。

息子によく似た可愛い子です。

家族の誇りであり、大切な宝物です。


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