術後6日目〔1ヶ月12日〕
*過去の自分のブログの転載です。
🍀🍀🍀
<2011/12/15 thu>
生後42日。
今日も14時にICUへ到着。
エコー中だったようで20分ほど待つ。
呼びに来てくれた看護師さんが「今日はモゾモゾよく動いて、エコーの邪魔をしてました」と笑っていた。
それで長引いたのね。
今日は、浮腫みも多少あるのでパッチリとはいかないけど、目を開けて待っててくれた。
しかもお口をあむあむあむあむ。
何か食べてるの?ってくらいあむあむさせてる。
可愛いベロを出してペロペロしたり、よだれの泡をプップと吹いたり。
たぶん人工呼吸器が邪魔で不快なんだろう。
時々「母ちゃん、これ邪魔だよ。取ってよ」と言わんばかりの視線をくれる。
ごめんね、まだ取れないのよ。
娘ちゃんの頑張り次第なんだから、自力で頑張れ!
娘の周りには付属品が多いので今は大きな大人用サイズのベッドにちょこんと寝ているのだが、今日はこのあと小さな赤ちゃん用のコットにお引っ越しだという。
それは出世ということでいいのかしら?
それともただ単にベッドが足りなくなっただけ?
喜んで落とされるのは辛いから、自分の感情をセーブする癖がついてしまった。
ダメね。
今日は初めて見た女医さんからの説明。
主治医(S先生)チームは手術中らしい。
炎症反応は下がってきていて、今は人工呼吸器からの離脱を目指して、自発呼吸を促すために酸素を下げているそうだ。
次の面会の時にはS先生の方から説明があるらしい。
原因がなんであれ、下がってきたのは嬉しい。
今日の娘ちゃんはやけに暴れん坊で、手も足もモゾモゾモゾモゾ。
時々意を決して脱出を試みようとするのか、顔を真っ赤にさせてジタバタジタバタ。
おいおい。
サチュが60台に下がってアラームが鳴ってるし。
ずっと寝っぱなしで数値に変化はなかったから、久々にアラーム音を聞いた。
娘の体の拘束は、丸めたタオルが伸ばした腕の上に置かれているだけ。
そこから脱け出せない生後42日目。
まあ、頑張れ。
プシュープシューと呼吸器に逆らってみたりもしてる。
素人目には自発呼吸出来てるんじゃないの?とか思っちゃうけど、たまたま今起きてるからなのかも。
久々に大あくびも見たわ。
可愛い。
30分なんてあっという間。
次は16時に面会。
珍しくすぐに呼ばれた。
中に入るとすぐにあるはずの娘のでかいベッドがなくて拍子抜け。
小さな小さなコットになっていた。
でも周りにあるものは変わらず。
小さいが故に凝縮されて、なんかさっきよりたくさんあるように見える。
母ちゃんが行ったとき娘ちゃんは大暴れ。
おい、どうした。
すぐにS先生が来て説明。
炎症反応はだいぶ下がった。
やはり血液にバイ菌がいたようで、抜いたカテーテルから検出された。
もしかしたらカテーテル自体に付着していたのかもしれない。
白血球は増えていないので、問題はなさそう。
炎症の値は半分になり、抗生剤が効いているよう。
もう少し値が下がれば呼吸器を抜くことも考える。
…とのこと。
よかった。
説明の間も娘ちゃんは大暴れ。
痰が出ていて吸引してもらう。
初めて吸引している姿を見た。
してるときは苦しそうで血圧が跳ね上がっていたけど、吸引後は落ち着いておとなしくなった。
でもすぐにまたジタバタ。
やっぱり呼吸器が嫌いみたいだ。
口を必死に動かして何とかしようとしているように見える。
吸引の時に口の中のよだれも吸ってもらったけどすぐにたまる。
口を動かしたときに出てくる泡よだれを拭いてあげると少し落ち着くので、持ってきたガーゼでせっせと拭く。
時々顔を真っ赤にさせて体をよじる。
娘がこっちを見る。
母ちゃん、母ちゃん、母ちゃん。
苦しい、苦しいよ。
助けてよ、助けて。
そう言っているように見える。
昨日は目が開いてこっちを見てくれてすごく嬉しかった。
今日の14時の面会では手足や口を動かしてくれてすごく嬉しかった。
でも今は辛い。
ごめんね、ごめん。
頑張って。
頑張って。
太ももあたりをそっとトントンしながら頭を撫でて歌を歌う。
娘がこっちを見たら、とびっきりの笑顔を作って「なあに?母ちゃんはここにいるよ。娘ちゃん大好きよ」と優しい声で言う。
今私に出来るのはそれだけ。
面会時間が終わりバスの時間が迫ってるので足早にICUを出る。
廊下を歩いている間、泣きたくて仕方なかった。
大声をあげて泣きたかった。
勝手に出てこようとする涙を堪えるので必死だった。
ごめんね。
ごめんね、娘ちゃん。
頑張って。
ごめんね。
大好きよ。
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