普通であることも、「幸せ」なことなんだ。

結婚した当初、「新婚生活どう?」と幾度となく聞かれた。
その度に私は、「普通やで。同棲してたから生活環境が変わったわけでもないし、妊娠したわけでもない。名字が変わって色んな面倒くさい手続きが増えただけ。」と答えていた。

これは嘘偽りない、ありのままの感情だったし、きっと同棲の末に結婚した人なら分かってもらえるんじゃないだろうか。

でもふと、
「恋愛関係において『普通』であることは当たり前じゃなくとても幸せなことなのに、どうして素直に『幸せだ』と言えないのか」
という疑問を抱いた。

考えてみると、そこに隠れていたのは「恥ずかしさ」だった。

昔から、恋バナは好き。
やっぱり女子(と呼べる年齢ではないけれど)は、幾つになっても恋バナでキャッキャしたい人が多いと思っている。
でも私は、恋バナは好きだけど、自分の話になるとどうしても恥ずかしさが勝ってしまう。

私は女子っぽい女子ではなくて、どちらかというとサバサバしたタイプなので、「惚気やん!」と思われるのがとても苦手。
だから、人の話として聞くには「むっちゃ幸せそうやん!」と思えそうなことでも、自分の話として話すときは「普通やで」という一言で片付けてしまう。

でも、恥ずかしさ故に「普通」という言葉で終わらせてしまうことは、自分の幸福度もその程度に止まらせてしまっているのではないだろうか。

✳️

日本には、「言霊」という力がある。

恋愛関係にとどまらず、幸せかどうかという問いにおいて、「普通」と言いたくなったら、「幸せ」に置き換えて言ってみる。
「私は幸せなんだ」ということを自分に聞かせ、自分の幸福度を自分であげる努力をする。


そうすれば未来の私は、きっと、もっと、幸せだ。

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