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ボロ舟のような自尊心に自ら穴を開けつつ沈没しかかっていたけどなんとか生きているハナシ

毎度お馴染み早朝覚醒で草木も眠る丑三つ時に目が覚めた未(ひつじ)です。おはようございます。

最近、ひとつ思うのは

「なんだかんだで驚くほど生きてるなぁ」

ということ。

元々、持病柄も性格柄もあり、10代中盤から20代中盤くらいまで、自分のことをまったく肯定できない人間でした。

自分の乗っている「自信」とか「自尊心」というボロ舟に自ら穴を開けて沈ませようとしながら、ついでに「やらねばならぬ、頑張らねばならぬ」と自分の尻をべしべし叩き、「できねば打首じゃー!!」と自分で自分を斬首しようとするような気持ちでぎえええと過ごしておりました。

あくまで体調が悪いときの話で、私の場合は人と過ごしていればさほど問題ないのですが、一人になると紛れていたり、張っていた気持ちがゆるむのか、涙で枕に水たまりができるくらいは毎日泣いておりました。というか、この『ぼっち涙水たまりぐせ』は現在進行形なのですが。

今も自分に嫌われていないのか、と言われると難しいところです。ただ、心理士さんとお話ししたり、作業所に定期的に通えるようになったり、何より主治医のお世話になりながら固まりきった心をほぐし、100%中120%くらい自分を嫌っていた自分が、最近は『まあこんなもんで』と85%くらいまで手をゆるめてくれている感じです。

何が転機になったのか考えてみると、私の場合はハンドメイドだった気がします。

作業所内でしかやっていなかった羊毛フェルトを、本格的に自力で販売してみたいと思って色々勉強しはじめたのが27歳の時。

勉強といっても、私の場合はたいしたことはしていませんしできませんでした。2年ちょっとの間、近くのハンドメイドのいくつかの販売会で作家さんの作品を拝見し、自分に出せるクオリティやそれに見合った価格を考えたり、出店時に必要なものを考え、作家さんに初出店時のアドバイスをいただいたりしていただけです。もう本当に作家さん達が優しすぎたので私はとにかくお話しして、『これは!』と思ったことを書きとめていただけででした。

ただ、このお話しを直に聴かせていただくということ。本当に勇気を振り絞りつつではありましたが、2019年のサッポロモノヴィレッジの初出店の時も、お客様とお話ししたり、他の作家さんとお話ししたりする上で本当に力になっていました。

優しくお話しを聴かせてくださった大大大……(以下無限ループ)先輩の作家様方には本当に感謝という言葉では表しきれないほどたくさんの力をもらいました。ありがとうございます。

あとはネット。スマホでなんでも調べられる良い時代なので、それを活用して一番心配だったお釣りの用意などを一通り調べて、ドキドキしながらも出陣した次第でした。

ありがたいことに、私の作ったものを欲しいと言ってくださったり、実際に手にとっていただいたり、購入していただいたり。

最近ではminneさんでリピート買いをしてくださるお客様のあたたかい言葉にも支えられています。

そんな経緯を経たからなのかどうなのか、私は以前に比べると少しだけ、自分のボロ舟に穴を開けたり、自分の尻をべしべししなくて済むようになりました。

ハンドメイドを始める前は本当に遠い将来ばかりを見て、その気の遠くなるような想像に絶望していました。

ですが、自分のやりたいことを運良く見つけることができ、ありがたいことに一歩一歩少しずつでも進むのは本当に幸せなのだなぁと思います。

今、これを読んでくださっているあなた様はいかがお過ごしでしょうか。自分の船に穴を開けたり、お尻、べしべししてませんか。

穴を開けてしまうと、沈むまでめちゃめちゃに不安ですし、べしべしすれば当然お尻が痛い。あざにしまいます。

やめられるならそれにこしたことはないですが、いったん自分を責める癖がついてしまうと、それを止めるのはなかなか難しいんですよね。止めてしまっていいのか不安になります。勇気が入ります。

せめて、お互いに手をゆるめられるようになるといいのですが……。少し。ほんの少しでいいのです。

千里の道も一歩から。亀の歩みだって構いません。今まで120%の力で自分を責めていたのなら、100%くらいで充分です。

120%も自分を責めてしまう状況で、ずっとあなた様は頑張ってきたんですよね。さぞかししんどかったことと思います。

私もゆるゆると、これからも(惰性で)生きていきますので。一緒にいきましょう。

またお会いできたら、あったかいお茶とお菓子でも用意してお持ちしていますね。

いつでもお待ちしています。


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