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脱チル兄、新坪井稜真としての人生第二章

どうも、お久しぶりです。チル兄です。

今日で29歳になりいよいよあと一年で30代に突入するのかと、時の早さにビビりまくってます。この一年SNSをほとんど更新せずデジタル引きこもりみたいになってましたが、ようやく過去を受け入れ未来へ進む覚悟が出来たので、自分自身の過去を振り返りながら今後の活動についてまとめたいと思います。少し長いですが是非お付き合いください。

チル兄誕生〜順風満帆だった日々

今から4年前、メルカリを辞めてChill&Heavenを創業しました。今でこそ「チル」という言葉を街中やCMでもちらほら耳にするようになりましたが、当時はまだその概念すら受け入れられていない状況でした。そんな中で自分の趣味でもあったシーシャを担いで様々な場所で提供する「出張シーシャ」と自宅で簡単にシーシャが始められる「宅シーシャキット」の販売からスタートし、世にチルを広める「チル兄」として活動し始めました。

創業半年程で銀行から600万円の借入を行った後、知り合いの社長の空き物件を貸していただけることになり念願だった実店舗を渋谷にオープン。席数も20席と少ない中、連日多くの方に足を運んでもらいました。当時販売していた宅シーシャキットは初心者にとってハードルが高いということもあり、もっと手軽にチルが出来るアイテムがないかと模索していたところ、Yoozという中国シェア2位の電子タバコを日本で販売しないかと中国の投資家から声が掛かり、当時まだ注目されていなかったCBDを含んだノンニコチン・ノンタールのVAPEである「Richill」を開発しました。

この時コロナも相まって「ステイホーム」の中手軽にチル出来るアイテムとして受け入れられ、最初は店舗に来たお客さんの口コミだけで広がっていき、オンラインで販売開始した初月には約500万円の売上がつき、「これがPMFか!!」と自分がやってきたことが認められた気がしました。そこからお店に来てくれて仲良くなったえびじゃやこんびにこ、宮永えいとさんなどのYouTuberにもプロモーションを手伝ってもらって認知も一気に広がり、生産してはすぐ完売、次の生産する為のキャッシュが足りなくてお客さんに待ってもらった後またすぐ完売という状況が続くくらい好調そのものでした。そして二期目を迎えた時にはメンバーも30人を超え、売上6億円、営業利益も2億ほど残り、前年比で2000%という脅威的な成長に確実な手応えを感じていました。

経営者としての未熟さと挫折


そして三期目にはRichillの売上も頭打ちになり、更なる急成長を目指して江ノ島、福岡で二拠点同時にシーシャ屋を開業したり、新規事業としてCBDグミの「むにゃグミ」とCBDドリンクの「Yoicha」のリリース、更には海外展開の為にカナダ支社の”Kurofune”を設立するなど、怖いもの知らずでガンガンと挑戦を続けていました。しかし新規事業もRichillのようにいきなり上手くいくこともはなく、また2000万円ほど掛けて作った江ノ島のシーシャ屋もオープンして3ヶ月ほどで手が回らなくなりえびじゃに譲ったりと、なかなか思うようにいかない状況が続いていました。今振り返ると経営として手を広げ過ぎていたのと二期目に上手くいき過ぎたことで調子に乗って、どの事業も中途半端な状態でメンバーに任せたっきりで、経営者として完全に甘かったと反省してます。そんな状態で自分はカナダに移住して”Kurofune”の海外展開に注力することにしました。カナダでの生活はまさに自分が夢に見ていた生活そのもので、そんな日本の状況も置き去りにしてカナダライフを楽しんでいました。

2ヶ月ほど経った頃追加で7000万円の融資を受けるため一時帰国したのですが、それまでのカナダの生活とは一転し、まず強制隔離でホテルに監禁されて日本に対して強烈なフラストレーションを感じながら、更にはまた売上が伸び悩んでいた日本で頑張ってくれてるメンバーとのコミュニケーションも上手くいかず組織から孤立していきました。この時付き合っていた彼女も国試前で連絡も減って、その孤独感を埋め合わせる為クラブや飲みに明け暮れる日々が続いていました。気が付けばボタンを掛け違えた服のように日に日に自分のメンタルが壊れていき、自分を見失ってしまいました。最終的には代表取締役の継続が不可能という会社判断になり、その当時取締役だったメンバーにオーナー権を譲るため株を自社買いしてもらい代表取締役を引退、結果として自分で作った会社を去ることになりました。ようやくここで自分自身が完全に浮き足立って、裸の王様になっていたことに気がつきました。今ではもう遅いかもしれないけど、人生を掛けて会社に入って来てくれたメンバーには償っても償いきれない迷惑を掛けただけでなく、去り際もろくに説明もせずに関係の修復から逃げた自分の弱さをを深く反省しています。そして今尚会社を引き続き存続させてくれているメンバーたちには感謝しても感謝しきれないです。つい最近も新商品としてCBDバームをリリースしたそうなので、是非肌のトラブルでストレスを抱えてる方はお試しください!

再起を図り再びカナダへ


その後そんな僕ともう一度ゼロからやり直そうと誘ってくれたメンバーと再起を掛けてカナダに戻り起業を試みました。しかし人生を掛けて積み上げたC&Hという母体の上でKurofuneとして海外展開をしようとしていた頃の心の底から溢れる情熱はなかなか取り戻せず、メンバーとカフェで話す以外一歩も外に出ず家に引き篭もりに近い状態で、SNSを開くと日本のみんなの生活があまりにもキラキラして見えて辛かったので携帯には触らず、たまにアプリの通知が来るとビクッとするくらい自分の殻に篭っていました。人生で初めて自殺してしまう人の気持ちを理解した、そんな喪失感と孤独感を感じた半年間でした。そして5ヶ月ほど経ったある日、久々に妹たちと電話した時10年後の自分に手紙を書いてみようという話になり、以下の文章を書きました。

恐らく自分の人生で二度と忘れることのない2022/3/25、あの日以来自分に起きた過去を受け入れられず殻に籠っている自分がいる。これまでの人生の中で大きな失敗や挫折をしたことがなく、常に自分の直感に従って行動すれば何事も上手くいくものだと思ってた。高校でメキシコに留学して全校の底辺だった成績から神戸大学に入学し、休学してイスラエルで起業した後メルカリに新卒で入社。一年で辞めて自分が好きだったシーシャを商材にとC&Hを創業。そしてRICHILLを開発し、わずか二年で年商6億を超えた。しかしそんな輝かしい過去も今の自分にはとても懐かしく、眩しく感じる。7月にカナダに来て以来大麻の陶酔感で仕事も彼女も友達もいない人生のどん底とも言える現実から逃避して、目減りしていく貯金残高を気にしながら最低限のコストでゆるく、楽に生きている。この生活を10年後も続けたいかって聞かれた時にそれは絶対嫌やなって思った。今の生活は充実感とか楽しいって感情はほとんどない。恐らく心の底から楽しいと感じれるのはそれ相応の苦労をしたからこそであり、楽をし続けると余計に苦しくなるのも身をもって分かった。10年後は38歳。理想は心から好きな人に出会えて、結婚し、子供を育てながら、バリバリ仕事もしてたい。ただ仕事も趣味も恋愛も、全て自分の日々の小さな積み重ねによって初めて形になる。Living in the moment、頑張れない理由を過去に言い訳するのはもうやめよう!

この自分への手紙を書いてから、このままではいけないと思いカナダでのプロジェクトを中止して一旦岐阜の実家に帰ることにしました。(この時支えてくれた二人には思うようにプロジェクトが進めれなかった申し訳なさとビジネスパートナー以上の深い関係で付き合ってくれたことの感謝でいっぱいです。またいつか一緒にビジネス出来る機会があれば是非ご一緒したいです!)

栄枯盛衰を経験したこれからの人生

2月に帰国して実家に戻り、改めてこれからの人生をどう歩んでいくか自分を見つめ直していました。振り返るとこの28年間の人生はまるでジェットコースターのように、社会を変えたいとかより多くの人の幸せの為にと自分の器を超えた壮大な夢を掲げて、自分の価値観やスピードに付いてこれない人は置き去りにして、身勝手で合理的に生きてきたなと痛感しました。結果として普通では見れない景色を早く沢山見ることは出来ましたが、幸せだったかと言われると実は上手くいく前の時の方が人に囲まれて毎日の充実感もあったなと。「結果が全て、過程は最短距離で無駄なものは出来るだけ省くのが正義」と思っていましたが、実際は結果よりもそこに至るプロセスの方が大切なんだということをこの栄枯盛衰を通じて学ばせてもらいました。なのでこれからの人生は自分の家族、友達、そしてこれから出会う人、一人一人を大切にしながら、時にはスピードを落として道草も楽しめる「ヒッチハイキング」のような人生を歩んでいきたいと思います。
仕事については何度も自分の中で何がしたいかと自問自答しましたが、自分自身の為に頑張ろうという情熱は湧かず、身近な人たちの幸せの為に自身のこれまでの経験を活かして手助け出来ないかなと思っています。

  1. 家族
    今までは父親の会社を継ぐなんてあり得ないと思っていましたが、折角2代続く家業が継続できるようWebマーケで案件獲得のお手伝いができればと思います。
    またおじさんの園芸が卸をメインで行っていたので、最近花や植物に興味のある妹と一緒にD2Cブランドを作ろうと思っています。

  2. 友達
    高校からの親友が最近M&Aの会社を立ち上げて誘ってくれたので、自分も孤独でプレッシャーに苦しんでいたからこそ悩める経営者に寄り添えるのではと思い、手伝うことにしました。昔はM&Aをとにかくバリエーションを上げて高く買い取ってもらうスタートアップの”Exit”というゴールとしてしか捉えられていませんでしたが、経営をしていく中でM&Aという選択肢が売り手も買い手も”Next Stage”に導くのではないかと考えるようになりました。もし今すぐ会社を売りたい、買いたいと思っていなくても、何か経営課題で行き詰まった感覚がある方は是非僕を壁打ち相手として使って欲しいので、気軽に連絡ください!

  3. 知人の方々
    自分の過去の経験や知識を活かせる場があれば是非業務委託的な立ち位置でお手伝いしたいと思っています。下記に自分がしてきたことをざっくりまとめたので、もしお困り事があれば連絡お待ちしてます!

    • シーシャ、CBD、ベイプ、サウナの知識

    • 飲食店舗立ち上げ、オペレーション改善

    • ブランド立ち上げ、ブランディング

    • Shopifyを用いたEC開発

    • D2Cマーケ(Instagram, Twitter, Youtube)

    • YouTuberを活用したプロモーション

    • 融資(政策公庫、プロパー)

    • 組織作り(Wantedly採用、事業部毎の組織図)

    • PL/BS/CF作成、運用

    • 海外進出(イスラエル、カナダ)

最後に

たまたまTwitterで見た考え方で、人生を3年で1時間とすると72歳で1日が終わる。29歳はまだ午前10時にもなっておらず、これまでの成功も失敗も夢の中の出来事で、深い眠りから覚めてこれから1日が始まるところなんだと思うと、これから先の人生が楽しみで仕方がないです!
住まいも丁度妹たちも独身かつ新生活が始まるタイミングで一緒にシェアハウスをしようということになり、3月後半あたりから東京郊外(湘南or横浜あたり)に一軒家を借りて、仕事だけに偏らずサーフィンや釣りなどの趣味の時間も増やして自分に負荷を掛け過ぎない生活を送ろうと思っています。
チル兄という呼び名はもう過去の産物として、これからは心を入れ替えて謙虚に、坪井稜真としての第二の人生をスタートさせたいと思います。
今あるInstaアカウントは消してこのアカウントで更新していこうと思うので、良かったら知り合いの方はフォローしてもらえると嬉しいです!

https://instagram.com/ryoma_tsuboi


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