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全盲の方のアート鑑賞に学ぶ

こんにちは。

撮りためていたドラマを
いくつか観終えて
スッキリしたちりです✨


突然ですが、
TVドラマはよく観ますか。

私は毎シーズン
ネットでドラマ一覧を確認して
連続録画して一気に観ます😆

去年、大好評だった
「silent」というドラマ。

難聴になってしまった
男性とのラブストーリーは
特に面白かったですね✨

それを観て以来、
視覚や聴覚など障害をもつ方の
生活に興味を持ちました。

そんな時、
こちらの本に出会いました。

全盲の白鳥さんが
お友達と全国の美術館を訪ね、
アートを鑑賞する話です。

2022年のノンフィクション部門の
本屋大賞を受賞しています。

最初は純粋な気持ちで
どうやって鑑賞するのかな
と不思議で読み始めました。


全盲の方はどのように芸術鑑賞をするのか?

まず、白鳥さんが
お友達に質問しながら
どんな作品かを聞きます。

彼らの説明を通して、
別の想像力で
その作品を観るそうです。

数人で行く場合、
それぞれのイメージを話し、
新たな見方が生まれることも
あるようです。

では、白鳥さんだけが
美術鑑賞を楽しんでいるのか。

そうではありません。

作品を説明する人の楽しみとは?

作品を説明するほうは
白鳥さんが想像できるように
いつも以上に丁寧に作品を見ます。

実は、これが楽しみとなるのです。

説明のために、例えてみたり、
小さな気づきを説明します。

自分の経験を通した
説明をすることもあるようです。

それは人それぞれの価値観や
体験が元になるため、
同じ作品でも違う解釈になります。

そこが、白鳥さんにとって
美術鑑賞の楽しさだと言います。

そして、説明する人は
じっくりと鑑賞することで、
より作品を味わえるのだそうです。

具体的にどんな作品をどう鑑賞しているか
実際に読んでみていただきたいですね。


と、ここまで読んだとき、
あれ?これって俳句と同じかも?
と思いました。
(何でも俳句に繋げる病気😆)

俳句を鑑賞する人は、
実は白鳥さんと同じような状況
なのではないでしょうか。

句を詠んだひとの情景を
読者は直接
目で見えないからです。

だから、
作者は見ている状況が
読者に伝わる表現を意識しないと
いけませんよね。


そして、白鳥さんはこう言います。

「いやあ、正しい作品解説とかよりも、見ているひとが受けた印象とか、思い出とかを知りたいんですよ」

集英社インターナショナル.「目の見えない白鳥さんとアートを見に行く」. 川内有緒, 2022, P19

なるほど~

ということは
俳句も一緒ですね。

誰もが知っている普通の情景より
その人の体験や感じたことを詠んだ句の方が
読者は楽しいのでしょうね。

鑑賞にしても
人によって違う解釈や印象があり
それを聞くのが楽しいのは
そのためでしょうね😉

まさか俳句と繋がるとは思わず
楽しく読んだ本でした💕

ちなみに、
視覚に障害がある方と美術鑑賞をする
ワークショップがあるそうです。

いつか行ってみたいですね😊✨


素敵な本と出会えて良かったです🥰

ここまで読んでくださった方、
ありがとうございました。


※もし差別的だったり、
傷つけるような表現がありましたら
お知らせくださいませ。

Photo by Steve Johnson on Unsplash

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