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月ごとに解説!医師国家試験までの勉強方法

こんにちは。
研修医1年目のChiruです!

6年生のみなさんは、そろそろクリクラが終わって、国家試験や卒業試験に向けて勉強に本腰を入れていく時期ですよね。もしかしたら大学によっては、早くも卒業試験が始まっているところもあるかもしれません。

今回は、1年前は受験生だった私が、クリクラが終了した6年生の7月以降、国家試験までどのように勉強していたか、月ごとにお話していきます。

まず、私の大学のスケジュールと使っていた予備校についてまとめるとこんな感じです。
・クリクラは6月末まで
・OSCEは7月2週目
・卒業試験は10月末と11月2週目
・使った予備校はMECとmedu4
・メインはMEC
・公衆衛生と救急・麻酔のみmedu4

また、これから出てくるQBの◯△×の基準として、
○:完璧に理解していて、次同じ問題が出てきても解ける
△:今回正解したけど理解に浅く、論理立てて正解できなかった
×:間違えた問題
としていました。

では、月ごとにお話していきますね。

7月
私の大学はOSCEが7月2週目だったので、試験1週間前からはOSCE対策に時間を使いました。OSCEは縫合などの手技がしっかりできるか、患者さん相手にしっかり問診をとって身体診察できるかがみられます。あまり不安になる必要はありませんが、手技に関しては練習すればできるので友達としっかり練習しておきましょう。身体診察に関してはみなさん4年生の時のOSCEでも1度勉強していますよね。今回は、課題になっている症状からどの身体診察をするのが適切かを考えて行います。本番は緊張すると思いますが、よほど変なことをしない限りは合格できると思いますので、落ち着いて試験に臨んでくださいね。(こんなこと言いながら、本番緊張しすぎて身体診察も問診も時間が足りずに終わってしまった人がここにいます。笑それでも医師になれてるので、皆さん不安になりすぎないでくださいね笑)

8月
8月までにやっておくと良いのは、マイナー科目の映像授業とQB1周目問題です。
マイナー科目は夏以降は触れる機会が相当少なくなります。試験が近づくほど、マイナーなんてやってる暇ない!となってしまうからです。
なので、時間がある早い時期にしっかり勉強しておくと良いでしょう。マイナー科目は難しい問題や複雑なことを理解するというよりも、基礎がしっかり理解できていることが大切になります。みんなが解ける問題を確実に正解できるようにしていきましょう。
そして、公衆衛生も8月から取り組み始めると良いです。8月末までに公衆衛生の予備校の映像授業を見終えるペースです。
私は映像を見終えてからは、公衆衛生のQBを1日10-20問ずつ解くのを国家試験直前まで続けていました。
公衆衛生はいかに暗記できるかです。毎日触れて、国家試験まで記憶を保持し続けるのが良いと思います。直前に一気に詰め込むなんてことは量が多すぎて厳しいですし、得点源の科目なので、しっかり勉強しましょう。

7.8月はマッチングの面接や試験、病院見学もしなければなりません。そちらの試験対策や履歴書の記載など思いもしないところで時間が取られます。
しっかり計画を立てて勉強しましょうね。
もちろん、ちゃんと気分転換する日も予定に入れてくださいね!

9月
9月からはQB解きまくりましょう。
私は9月はメジャーの△×の問題を解いていました。9月は新しい知識を入れたり、自信がない分野についてじっくり時間をかけて理解するようにしました。ここを疎かにしてしまった分野は10月の卒業試験直前に知識がごちゃごちゃになって、とっても焦りました笑
時間がかけられるときにしっかり理解しておくことが大切だと実感しました。アウトプットもたくさん行って、実践も積んでおきましょうね。

10月
10月は回数別を2年分やりました。115回と114回です。10月末に卒業試験が控えていたので、10月は総括する時間と考えていました。科目別に勉強するのも大切ですが、国家試験の問題の雰囲気を掴むためにも回数別で通してやってみることもは必要だと思います。この時期だと模擬試験も何回か受けていると思うので、こんな感じね。と流れが分かってきますよ。
私は、回数別を2年分終えたところで、卒業試験に挑みました。
卒業試験に関しては大学により傾向が全く違います。卒業試験対策を別でやるべきか、という不安が試験当日までずっとついて回りますが、私は必要ないように感じます。ちなみに私の大学は、卒業試験は難しい問題がとても多く、専門医でも難しいというものもありました。でも、それってきっとみんな解けないんです。だから気にする必要はありません。重要なのはみんなが解ける問題を確実に正解できるようにすること。
先生方も落とすために試験をしているわけではないので、周りと同じレベルであれば合格できますよ。

11月
最初の関門、卒業試験が無事終了。そして結果発表は約3週間後。
きっと大丈夫だろうと思いつつも、不安はあります。なので、国家試験に向けた勉強にも身が入らず…
結果発表までの1ヶ月間はほとんど勉強しませんでした。笑

12月
気持ちを切り替えて、12月。
12月からはMECの「サマライズ」という講義を受けていました。
サマライズというからには、内容がまとまっていてパパッと終わらせられるのかと思いきや、講義数が多くて終わらせるのがとっても大変でした。インプット多めな日々で、自分のやり方に心配にもなりましたが、科目別に知識を整理できたのは良かったと思います。
ただ、映像を見終わることを目標にしてこなすだけになってしまうと浅い学びになってしまうので注意です。
私はサマライズのメジャー科目は全てやりましたが、こなすだけになりそうな場合は、苦手科目だけ厳選して講義を受けるのでも良いのではないかなと感じます。

1月
サマライズを終わらせるのには1月初めまでかかりました。サマライズの映像授業を見終えてからは、サマライズのテキストの復習をして国家試験に挑みました。サマライズは、疾患ごとに病態について解説があり、その後過去問を解いていくという流れでした。なので、解いた過去問にはQBと同じやり方で○△×をつけておいて、サマライズ受講終了後は△×問題を解いて復習する時間にしていました。

国家試験直前1週間
いよいよ医師国家試験がやってきます。
1週間前に私がやったことは、サマライズのテキスト内の国家試験の過去問で2回解いても△×がついてしまった問題を復習するのと、暗記しておくべきものをリストアップしておいて、確認する時間にしていました。
もうここまで来るとどんなにあがいても、仕方ありません。
焦って勉強するというより、体調管理をする方にしっかり時間をかけましょうね。

いかがでしたでしょうか。12月1月は自分の使っていた予備校メインの説明となりましたが、MEC以外の予備校を使っている方も、どの予備校でも直前期の特別講義があります。それを受講する流れが周りの友人をみていて多かったです。今お話ししたサマライズの部分を自分の予備校に置き換えて考えてみてください。

最後に重要なポイントとして、
周りの友達に流されすぎないことが大切です。
卒業試験や国家試験に関して色んな噂が回ってきます。(今年の卒業試験は難しくするらしい、○○の分野から多めに出題されるらしい、などなど)
予備校が違うだけで、やっていることも変わってきます。
ペース配分は間違っていないか、やるべきことは合っているか確認するためにも、ある程度周りの意見や噂を参考にすることは大切ですが、噂に振り回されると自分のやるべきことを見失ってしまいかねません。

とはいえ、
結局無事に合格して医師になるまでは、不安でいっぱいですよね。

でも、頑張っているあなたならきっと大丈夫。

無事に卒業試験、国家試験に合格して、念願の医師になることができますように。


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