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ジンとウォッカとの再会は新幹線100系の車内?4億円の取引は謎だらけ?/エンタメ・リカレント「1周回って知らない名探偵コナン」第4巻②


読み直して新たな学びを得る「エンタメ・リカレント」今回は「1周回って知らない名探偵コナン」4巻その②です。

第4巻File4「はちあわせた二人組」では、1巻で登場して以来、ご無沙汰だった黒づくめの男2人組とコナンが新幹線ではち合わせ。犯人追跡メガネと別物なのか解説はありませんが盗聴器機能つきメガネで二人の様子を伺い、会話からコードネーム「ジン」と「ウォッカ」であることを突きとめます。

因みに描かれている新幹線は懐かしい車両のフォルム。色はついていませんが京都へ向かう新幹線ということなので積雪対応の200系ではなく「ザ・王道」の100系かと。ちなみに300系は1992年に運用開始されていて、第4巻は1995年3月が単行本初版で95年36号から~46号掲載分ですから既に300系は運転されていました。アイアンマンの顔みたいな300系も悪くないのですが、フォルムのわかりやすさで100系が選ばれたのかもしれませんね。

そして事件の鍵を握る爆弾が仕掛けられたアタッシュケースと4億円の入ったスーツケースの取引。正直金額設定は「大金」ということなら幾らでもよかったんでしょうが、今回の取引4億円の額と入れ物の大きさに「?」が。
当時は何も気づかなったのですがリカレントしてみると気になる点が浮かび上がりました。

「4億円の札束って大きめのスーツケースにちゃんと入るんだろうか?」と勝手な心配をしたんですが、庶民の悲しさゆえ、4億円の重さやかさばり具合がピンとこずに調べてみることにしました。

1万円の厚みは約0.1mmとされており、1000万円分を積み重ねて札束を作るとすれば


1000×0.1=100mmつまり10センチ(10cm)が一千万円の厚みになります。

この札束単純に縦に積み上げれば4mの高さになりますが、それじゃスーツケースに入るわけもないので、スーツケースに敷き詰めてみることを考えてみます。4列にして25cm の高さで1億円ですが、25cmの厚みのスーツケースには見えないので


内のり10cmで計算すると2列×5段でやっと1億円が入る計算となります。

座席のひじ掛けの高さまでの大きさで考えると、頑張ってもあのスーツケースだと4億円をいれるには最低2つ以上はないと取引は成立しなさそうです。

ならばもしかして金塊で4億円相当では?と考えたのですが

大きさはクリアできても今後は重さです。


1億円を1993年当時の金の価格(本日1月25日で試算)1371円で計算してみます。
1億円÷1371円=72939.460248g 当時の1億円相当の金塊の重さは、約72939.5g=72.9395kg となります。

約73kgって成人男性一人分です。つまり4億円って成人男性4人分でもはやウォッカですら取引不可能という始末。

では「小切手」という方もいるかと思いますが、そもそも足がつかない現金が取引の基本でしょうし、小切手だったらそもそも取引のスーツケースの意味は?と事件の設定の根本が崩れてしまいます。

一体、ジンとウォッカは何をどう納得して4億円を確認して取引を成立させたのか・・・

事件は解決していますが、未だ持って謎の回となりました。もう気になってコードネームどころじゃありません。真実はいつも一つのはずなのに・・・

蘭にしてみたら、そんな取引が行われていたのも知らず、

「蘭」と呼び捨てにされるわ「俺の正体は・・・」と思わせぶり前フリだけしておいて、突然走り出して、新幹線の外で爆発音は聞こえるわで、「一体何なのよ!」という日。披露宴にも遅れていったようですから料理も冷え切っていて美味しくなかったでしょう。

事件後うやむやだったコナンを後日の回で問い詰めるのはごく普通、いやむしろ一度は疑っているんだから、後回しにせずその日に問い詰めるべき・・・なんて考えるのは野暮なので、小五郎の居眠り推理とコナンばれそうはファンタジー領域ということでそのままに今後もどうでもいい気になるといころをリカレントしていきたいと思います。



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