【簡単資産形成】共済貯金のすすめ

今年から公務員になった若い人向けの話です。

結論

給与天引きされる共済貯金はマスト。絶対やった方がいい。
※ただし財政破綻しないものとして考える

財形貯蓄とは

まず最初に財形貯蓄について。
ざっくり言うと給与から天引きされる貯金と思っていればいいです。

財形貯蓄制度
財形貯蓄制度には、一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、利子等に対する非課税措置や財形持家融資を利用できるなどのメリットがあります。

勤労者財産形成促進制度(財形制度)> 財形貯蓄制度

厚労省のHPを見てもわかる通り、財形には3種類あるのですが、そのうち一般財形貯蓄についてみてみましょう。

一般財形貯蓄とは

勤労者財産形成貯蓄(一般財形貯蓄)
勤労者が、金融機関などと契約を結んで3年以上の期間にわたって、定期的に、つまり毎月又は夏季・年末のボーナス時期などに賃金からの控除(天引)により、事業主を通じて積み立てていく目的を問わない使途自由な貯蓄のことです。契約時の年齢制限はありませんし、複数の契約もできます。

勤労者財産形成促進制度(財形制度)> 財形貯蓄制度

3つのうちもっともスタンダードなやつです。
一番使い勝手がいい分、そこまで利率は良くないかなぁと思われるかもしれません。

共済貯金とは

厳密にいうと一般財形貯蓄とは違うのですが、似たようなものなので公務員版財形と思ってください。
神奈川県のHPがわかりやすいのでリンク張っておきます。以下抜粋

この事業は、組合員(貯金加入者)からお預かりした積立貯金を効率的に運用し、一般の預金より有利な利息をつけ、組合員の福祉の増進を図ることを目的としています。

預入限度額
貯金者1人の預入限度額は3,000万円となります。

積立方法
定例積立:毎月基本給(基本給がない場合は標準報酬月額)の範囲内で一定額を給与天引きにより積立てることができます。
賞与積立:6月および12月に期末勤勉手当の支給額の範囲内で、定額を積立てることができます。
積立金額は、1,000円以上1,000円単位

利率
年利1.52%(令和5年4月1日現在)半年複利です。

積立金の払戻(毎月15日・月末日)

払戻しをする場合には、「共済貯金払戻請求書」を締切日までに共済事務担当課に提出してください。払戻し額は、登録してある口座(給付金等受取口座)へ送金します。ただし、払戻し額は、30,000円以上1,000円単位とします。

貯金事業 神奈川県市町村職員共済組合


ものすごく乱暴にまとめると、給与天引きで3000万円まで貯めれます、年利1.52%です、半年複利です、毎月引き落とすチャンスがあります。
これが特筆事項なのか。一般財形貯蓄の年利はめっちゃ低いです。0.1%以下です。共済貯金ならその15倍です。やらないと損ですね。
他にもメリットがあります。

①強制的に貯金される

給与天引きなので、無駄遣いが防げます

②月ごとに引き落とす機会がある

ライフタイムイベントなどの出費がわかっていれば結構簡単に引き出せます

③引き落とすのにちょうどいいハードル

反対にどこもそうだと思いますが、申請書を書いて人事担当へ提出、という流れです。なのでしょっちゅう引き落とすことに抵抗が若干あるので、節制する助けになります。

④ローンの基礎単価になる

住宅ローンの借り入れ上限は共済貯金の○○倍と決まっているところがありますので、その際貯金をためとくと有利ですね(もっとも共済のローンが良いかどうかはケースバイケース)

無駄遣いをしない独身貴族であれば20年あれば3000万円溜まるでしょうし、夫婦共々公務員であれば、片方の給与を全額突っ込んで貯めているというケースも聞きます。その場合はもっと早く溜まるでしょう。
溜まった後は半年ごとに利子が付与されるのでお小遣いにになりますね。

ざっくり計算で行くと、
40歳までに3000万貯めて、年利が1.5%だとすると
利息は税金さしひいても約40万円、その利息を更に定年(65歳)まで積立NISAでもidecoに突っ込めば1000万円です。
退職金とあわせれば辞めた時点で5000万円くらいになります。
こう考えるとやる気に満ち溢れるのではないでしょうか。
定年まで働くことと、制度破綻しないことが前提ですが

筆者の体験談

最初に貯金額を書く機会があるのですが、私はつつましく3,000円と書いており、その後3年間放置していました。
ある時通知書を見て、「あ、10万円溜まってる。やったぜ」と思って同期に幾ら溜まったか聞いたところ、「お前馬鹿か?俺は200万以上溜まってるぞ」「私は300万」といった具合でした。
確かに月に3万円×12月で36万円、ボーナスで夏冬7万円積み立てれば年間50万円なんですよね…。
その後せっせと貯めましたが、都度無駄遣い出費がかさんで退職するときは100万もありませんでした。
みんなはマネしちゃだめだぞ。

とは言っても

あくまで貯金なので、純粋な資産形成とまではいかないですね。
ですから若いうちにイデコやNISA、個人の積立年金について調べたりするのは大切ですね。

資産形成も大切ですが、それと同時に、若いうちでも、お金を払えば出来る機会を大事にした方がいいですね。少し背伸びしてクルマを買ったり、弾丸旅行行ったり、ライブやイベント行ったり何でもいいです。
年を重ねると身体の無理がききません(切実)。お金あっても若い人ほどアクティビティをすることはできんのです。資産形成も大切ですが、体験価値も同じくらい重視した方が幸せになれると思います。


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