オンライン初級会話クラス:授業日誌(5回目)
1月15日からオンラインでの会話クラスが始まった。時間は1時間、生徒は2人で、年齢は30代。レベルは初級。
当初聞いていた情報では生徒は『みん日』第15課まで終了しているという話だったが、実際に聞いてみると一応第25課までは勉強したことがあると言っていた。しかし、ほとんど覚えていないとも言ってた。実際にカタカナはほとんど読めず書けずで、答えられない質問も多かった。
1人は以前に教えていて、途中でやめてしまった生徒だったので、その生徒のレベルに合わせて内容を考えることにした。
「会話」ということであったが、基本的なことを確認しつつ、それっぽいことをすることにした。
使用テキストは特定非営利活動法人国際活動市民中心(CINGA)の地域日本語チームが作成した『わたしをつたえるにほんご CINGA版』で生活者のための日本語学習教材にした。この教材はユニット1~20まであり、日本での生活に身近なテーマを扱っている。マスターテクストアプローチというものが採用されていて、動画もYouTubeに公開されている。『NEJ テーマで学ぶ基礎日本語』(くろしお出版)を参考に作られているそうだ。
このテキストを選んだり理由は2つで、個人的に使ってみたかったというのが一番の理由である。それから、2人の生徒は日本へ行く予定はないのだが、各ユニットのトピックは場所は違えど、身近に感じられることで、内容も難しくないので、話しやすいと思ったからだ。
今日まで5回やったが、提示されている学習方法のようには、できていない。
提示されている学習方法は以下の通り(指導者がいる場合)*簡略してある
細かいところはかなり省略してあるが、かなりボリュームがある。これを1時間ではできないし、分けてやるのも歯切れが悪いので、以下のような流れにしている(ほかの人が見れば、使っていないのと同じだと言わるかもしれないが)。
以上が授業の流れである。
しかし、今のところユニット本文まで辿り着いたのは1回のみ。なかなか思うようにはいかない。その理由は、雑談や4の質問から話を広げすぎたりするからである。そのあとは、5の「テーマを知る」の導入質問で、板書しながら詳しく聞くので、それをもとに宿題として、作文にまとめて次回に発表という流れが多い。
5回目で私の日本語にも慣れてきたようで、反応はよくなっている。しかし、私がベトナム語が多少わかるのもあり、すぐにベトナム語で聞いてくるのは、なかなか改善されない。今のところ10回で終わりなので、後半の5回はその点を意識してもらうようにしよう。
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