国連・子どもの権利委員会の一般的意見26号(とくに気候変動に焦点を当てた子どもの権利と環境)全文日本語訳
マガジン〈子どもの権利と環境〉でかねてからお知らせしてきた国連・子どもの権利委員会の一般的意見26号(とくに気候変動に焦点を当てた子どもの権利と環境)が委員会の第93会期(2023年5月8日~26日)に採択されたことは5月末の投稿でお知らせしましたが、8月28日(月)に公表されました(当初は7月に公表される予定でしたが、国連内部の編集作業に少し時間がかかっていたようです)。
さっそく全文の日本語訳を作成・公開しましたので、ご参照ください(PDFはこちら)。
一般的意見26号の構成は次のとおりです。
第1次草案(2022年11月)と比べると、内容的にはそれほど大きく変わっていませんが、構成はだいぶ変更されています。とくに、(A)持続可能な開発、(B)世代間衡平性と将来世代、(C)利用可能な最良の科学、(D)予防原則の4つを「主要な概念」として取り上げていた章が丸ごと削除されたのは大きな変更点です(世代間衡平性と将来世代に関する記述のみ「はじめに」の章に残されています)。
第1次草案からの主な異動を含む一般的意見26号の特徴については、あらためてコメントします。日本語の速報記事としては、とりあえず次のものをご参照ください。
-ユニセフ(日本ユニセフ協会)〈国連子どもの権利委員会 気候変動に関する「一般的意見26」公表 日本の子ども1,500人も策定プロセスに参加〉
-しんぶん赤旗〈気候変動から子守れ 国連委員会指針 各国に要求〉
-東亜日報〈国連「環境破壊は子どもに対する構造的暴力」〉
9月18日(月)午前11時半(ジュネーブ時間)から、一般的意見26号のグローバル・ローンチも予定されています。プログラム等についてはあらためてお知らせしますが、とりあえずこちらのページをご覧ください。
なお、正式版の日本語訳の公開にともない、第1次草案の日本語訳は削除しました。以下の有料部分に第1次草案日本語訳のPDFを掲載しておきますので、関心のある方はご購入ください。一般的意見の日本語訳はすべて無償で行なっていますので、サポートも歓迎します。
【資料】一般的意見26号第1次草案日本語訳
ここから先は
¥ 500
noteやホームページでの翻訳は、ほぼすべてボランティアでやっています。有用だと感じていただけたら、お気持ちで結構ですのでサポートしていただけると、嬉しく思います。