引き続きウェールズ(英国)における取り組みを紹介します。前回の投稿で紹介した指針よりも前の話になりますが、ウェールズ子どもコミッショナーは、2021年4月、「ザ・ライト・ウェイ:ウェールズにおける社会的養護のための子どもの権利アプローチ」(The Right Way: A Children's Rights Approach for Social Care in Wales)と題するガイドを発表しました。
これも、「子どもの権利アプローチ」の5つの原則を社会的養護の現場でどのように適用すべきか、ケーススタディも交えて示したものです。
(元)当事者を含む子ども・若者の声が豊富に引用されているので、それを紹介します(p.6)。
続けて、次のように述べられています(p.7)。
こうした子どもたちの声も踏まえて、上記の5つの原則を実践するためのさまざまな方策が具体的に述べられているのですが、ここでは最初に検討すべき主要な問題として挙げられているものを紹介しておきます(p.25)。
こうした視点からの振り返りは、日本の社会的養護の現場でも有用ではないかと思います。