サンフレッチェ広島の新スタジアム実施設計

2024年のシーズンより開業予定の広島市新サッカースタジアムの実施設計概要が2022年1月21日(金)に広島市のHPに公開されました。

基本設計は2021年10月25日に公表されていていましたが、今回は基本設計と今回の実施設計での変更点や新情報をまとめてみたいと思います。

【概要】

・実施設計のスタジアム概要

・基本設計のスタジアム概要

サッカースタジアムでは、敷地面積や建築面積、延べ床面積、最高高さ、駐車場台数が正確な数字になっていますね。
広場エリアについても、整備面積、芝生広場面積が正確な数字となっています。
あと、駐輪場の面積が基本設計では約2500㎡だったのが1640㎡へ変更となっています。

【屋根の構造】

実施設計では上空から見た屋根の構造が基本設計から変わっています。

実施設計には詳細な情報は書いてありませんでしたが、上空からの図を比較してみる限り、実施設計では南側スタンド(ホームゴール裏)の上の屋根が何か変化しています。
芝の生育の関係で日差しを通しやすい素材になるのでしょうか?

【スタジアムテラス・フィールドビューテラス】

このスタジアムの座席の目玉と言っていい、バックスタンド下層にある「スタジアムテラス・フィールドビューテラス」です。

このテラスのサイズが、実施設計と基本設計そして2021年3月に行われたスタジアムデザインの選定審議会の際に提案されていた提案書の時とでサイズがそれぞれ違っています。
今回の実施設計で奥行7m×長さ53mとありますので、そこに落ち着いたのでしょう。

【キッズルーム】

キッズルームについては、基本設計の時には特に記載が無かったですが、実施設計には新たな情報として記載されていました。

選定審議会の提案書では、キッズスペースはスタジアム北東のだんだん広場あたりに有りましたが、基本設計ではそれが無くなっていました。

それが、実施設計ではスタジアム内部の2階と3階を吹き抜けで繋がる形で設置されるようなので、もしかしたらキッズルームからもピッチが望めるスタイルになっているのかもしれません。

【車いす席】

車いす使用者など障害のある方に配慮したユニバーサルデザインの計画になっている点は基本設計でもしっかり示されていました。
3階コンコースのメインスタンド・バックスタンド・ビジターゴール裏の一口付近に車いす席が配置されるのと合わせて、スタジアム南東のバックスタンドのホームゴール裏付近にピッチとかなり近い車いす席が配置され、その詳細が実施設計に記載されていました。

基本設計ではバックスタンドの一部みたいな記載でしたが、実施設計では、完全にピッチ内にあるような感じになっています。
新スタジアムは、ピッチと観客席が8mというのが売りですが、この車いす席は、明らかにそれより近い位置に配置されており、たぶんタッチラインと5~6mくらいしか無いと思われ、このデザイン通りであれば、実は一番ピッチに近い席になってるんじゃないかと思います。

【3階コンコース北側の階段】

3階メインコーンコースの北東・北西のコーナーにある階段ですが、上の実施設計と下の基本設計では微妙に階段の形状が違っています。
実際、安全にたくさんの観客が上り下りできる階段だと嬉しいです。

【5階アッパーコンコース:仮設ワゴン設置スペース】

メインスタンド上層の5階アッパーコンコースに仮設ワゴン設置スペースができるようです。

【1階:多機能化施設とだんだんテラス】

南側ペデストリアンデッキから繋がるスパイラル広場にある多機能化施設の配置が、基本設計の時から変更になっていました。
そしてスタジアム北側にあるだんだんテラスも基本設計の時からデザインが微妙に変わっています。

実施設計では多機能化施設も分かりやすく記載されていて、ミュージアムやカフェ・レストラン・ショップになるようなので、すごく楽しみです。

【北スタンド:メイン大型ビジョン】

北側スタンドに設置される32m×9mのメイン大型ビジョンは、基本設計の時からサイズは変わっていないが、ビジョン左側に時計などが設置されるようなスペースがあるように感じるけど、実施設計では、そのスペースが無くなり、全面ビジョンになっているように見える。

【観客席のサイズ】

観客席のサイズについては、基本設計の時には記載が無かったが、実施設計では、座席スペース幅が50cm、奥行85cmになることが記載されています。

ちなみに座席サイズについて調べてみたところ、2015年に川崎フロンターレのホームスタジアムの等々力陸上競技場のメインスタンドが改修された際の座席サイズがフロンターレさんのHPに載っていて、等々力陸上競技場のメインスタンド下層の一般席の座席幅・奥行が同じサイズでした。

その他のスタジアムも調べてみたところ
京都のサンガスタジアムやガンバ大阪のパナソニックスタジアムは、一般席が47cmのようだ。

実施設計では、座席サイズの記載はありますが、座席が跳ね上げ式タイプなのか固定タイプなのかや
座席にひじ掛けがあるタイプなのかやカップホルダーがついているのか同課については記載が無かったのです。
カップホルダーは是非つけて欲しいですね。


以上、今回のまとめた結果でした。

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