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良い音がするレコード①

オスカー・ピーターソン・トリオの『プリーズ・リクエスト』1964年録音とあり、来年で60年経つが今もなお瑞々しい響きを放つジャズアルバムだ。オスカー・ピーターソン(P)、レイ・ブラウン(B)、エド・シグペン(Drs)のトリオ編成でボサノヴァからスタンダードまで聴きやすい作品となっている。優秀録音盤と絶賛されており、その録音の質たるやオーディオリファレンスの使用にうってつけの一枚と評価されている。特に6曲目の「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」がいい。この曲だけは別途ハイレゾで買ってしまった。

低音域は弓弾きで始まるイントロやゴリゴリのベースがいかに際立つか?高音域はピアノやスネアの音色がいかに艶やかに鳴るか?をリスニングポイントとして重視…ならぬ重聴している。さらにもう一つ、耳を研ぎ澄ます点がある。それは1曲目の「コルコヴァード」のイントロだ。

"ウァリリリン…"というハープをかき鳴らしたような音だ。初めて聴いた時、あの音はどうやって鳴らしているんだろう?と疑問に思った。そうか!ピアノの弦を弾いているのか?と想像を膨らませさせる。この音をいかに繊細に拾えるか?がリスニングポイントだ。余談だが、ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」のイントロもギターの開放弦で始まる。

ジャンルは違えど同じ1964年の曲で不思議な共通点があるもんだ。



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