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#46 Predator WPA World 8-Ball Men's Championship 2023 ③

前回・前々回と世界8ボール選手権のネタ続きですが・・・
せっかくの8ボールを学ぶ機会なので、このシリーズもう少しお付き合い頂ければと思います!
今回は・・・
準決勝 Shane Van Boening(シェーン・バン・ボーニング/アメリカ) vs Wojciech Szewczyk(ヴォイチェフ・シェフチェク/ポーランド)からピックアップします。

近年欧州で特にビリヤード強国感が出てきたポーランド勢、その中でもシェフチェクは昨年(2022年)10ボール世界チャンピオンに輝いたトップ中のトップ選手です!

今大会の動画はコチラのチャンネル

https://www.youtube.com/@ProBilliardTV

今回は紹介するシーンがまあまあ多いので、コメントは少なめになりますがご了承ください・・・


No1 「8番トラブル解消&5番ポジション」by シェフチェク

8番(黒)が13番(橙帯)と付いていて取り難く、且つ5番(橙)が取れるポケットが限定されポジションOKゾーンが狭い配置。
2番(青)からの引き球でトラブルに当てつつ5番も上手くポジションに成功!


No2 「どのボールを選択するか?①」 by ボーニング

シェフチェクのドライブレイク(1個も入らないブレイク)後の配置。
さてボーニングが選ぶのはソリッドかストライプか?また取り出しはどの球を狙うのか?

No2 ブレイク後配置

答え:ストライプ14番(緑帯)

この配置は比較的良く散らばっていて、取り出しに選べる球も何球かありますが・・・ソリッド3番(赤)が画面右下コーナーに通ってない分、ソリッドが少し取り方が難しい。
よってストライプで最も取り易い(決して簡単な位置ではないが)14番からスタートしている。


No3 「どのボールを選択するか?②」 by ボーニング

ボーニングのブレイクイン後の配置。
この配置でボーニングが選ぶのはソリッドかストライプか?また取り出しはどの球を狙うのか?

No3 ブレイク後配置

答え:ソリッド6番(緑)

この配置で一番問題ある球がストライプ11番(赤帯)で、1番(黄)が無くなるか、11番動かすかバンクで狙う、といった状態。
よってソリッドを選択したが6番と手球も真っ直ぐで手球を良いポジションに運び難い状態。
ここでは時間をしっかり掛けて5番(橙)への振り付けを確認、5→1番へ繋げることに成功。


No4 「どのボールを選択するか?③」 by ボーニング

シェフチェクのブレイクスクラッチ(手球がポケットしファール)後の配置。
この配置でボーニングが選ぶのはソリッドかストライプか?また取り出しはどの球を狙うのか?

No4 ブレイクスクラッチ後配置

答え:ストライプ14番(緑帯)

この配置はパッと見て直ぐに画面左下の1番(黄)・4番(紫)がトラブルであることに気が付く。
当然ストライプで攻めたい状態であり、となればストライプで最も難しい位置にある14番を、手球フリーから取るのが最も簡単な方法である。



No5 「7番・15番トラブルを最も綺麗に解消する方法」by シェフチェク

シェフチェクがストライプ選択して取り切り体勢の状況。
7番(茶)・15番(茶帯)が完全にくっ付いた状態。
すでにストライプはこの15番と画面右サイド12番(紫帯)・画面右上コーナー9番(黄帯)のみであり、1発でトラブル完全解消できないとリカバリーが難しい状況に陥る可能性がある。

シェフチェク、12番から9番へ絶妙な振り付けに成功。9番を無理なく入れるだけのショットで、トラブルへ当てる厚みやスピードが簡単にコントロールできる形である。結果は見てのとおり15番が完璧に取れる形を作ることができた!


取り敢えず今回は以上!
この試合、ピックアップしたい場面多く(フルセットの戦いで長い分かも)、次回も更に続けてこの試合を紹介していきたいと思います!(もう同じの続いて食傷気味な方々も多いかもですが・・・ワシはエイトの勉強がしたいんじゃ~・・・汗)

この試合の動画はこちら


今回もまた記事を読んでいただきありがとうございます!

※以下引き続き、日本の8ボールリーグ「JCL」の情報

※注・・・アメリカのCSI(CueSports Internationalの略 ※CIAじゃないよw)が主催する「UPL(USA Pool League)」の日本版
詳しくはJCLを企画・主催する「たっくん」と「黒子さん」のYouTubeチャンネル

「東大卒たっくんと黒子のビリヤードch」

のJCL関連動画を視聴することをおススメします!

「JCL」関連動画はコチラ ※一部のみ


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