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#55 自分の持ち球(特性)を知ろう!

前回(#54 自分基準を作ろう!)とも少し似た方向性の話になるかもしれませんが・・・
今回は「自分の持ち球を知る」事にフォーカスを当ててみたいと思います!

で・・・「持ち球」って一体何よ?という話ですよね。
これはあくまで持論・個人的考え方、ではありますが・・・

そのプレーヤーのショットの成立に影響を与える要素・・・
いくつか挙げると・・・
「フィジカル」「フォームとストローク」「使用キュー」「日常的プレーコンディション」「影響を受けた選手やプレー」「好き嫌い」etc…
により、そのプレーヤーが

「最も撞き易く無意識に選択する力加減や撞点・ストローク動作等と、そのショットによる球の挙動、の傾向」

という点に当てはまるショット=持ち球、かなと考えています。
分かり易いのは、バラ球(※適当に台上に散らした配置のこと)を特に入れや出しを意識せずにパッと撞いた時の力加減や撞点と手球の動き、が正にソレというイメージです。
また・・・「押しか引きなら押し派」とか「ショットは強く撞きたい」「ゆっくり転がす方が得意」みたいなよく聞く話なども広い意味ではそれに含まれるかと思います!

さて、次の画像1です。
残り2球でこのような配置だったとします。
たいていのビリヤード経験者さんなら、ぱっと見て取り切りのイメージは出来たのではと思います!

画像1:8番9番のこり2球をどう取るか・・・


色々なイメージはあるとは思いますが、概ねは以下(画像2)の2パターンをベース(※注)とした選択になってくると思います。
※注・・・引き目とか捻りも入れる等の細かい差異は省いて大まかな方向性の意味

画像2:左=9番を同じポケットに取る 右:9番を反対のポケットに取る

どちらも比較的簡単かつ良く使われるショットになるかと思います。
取り方としてもどちらもまったく問題ありません。

では「持ち球」という話がこれらのどこに絡んでくるのか・・・

(あくまで様々ある中の一例として挙げますが)
①「引き系が得意」「キューが立ち気味」「インパクトが握り型」「しっかり撞きたい」etc…
といったショット要素を持つプレーヤー⇒画像2左のパターン
②「押し系が得意」「キューは平行に近い」「あまり握らず送る」「転がし系で撞きたい」etc…
といったショット要素を持つプレーヤー⇒画像2右のパターン

という感じで、より多く選択したり成功率が高かったりするショット傾向が分かれるのでは、と考えています。

そして、逆の選択をした場合に、少しイメージが悪かったりショットミスがあったり、と感じることは無いでしょうか?

①のショット要素が強い場合
・芯目の弾きや引き球は撞き易い
・近い球やクッション際・力加減強い球で押すと押しが割れ易い
・特に近い的球に対して手球が跳ね上がって当たり易い
となり易い傾向と考えています。
また②のショット要素が強い場合には
・近い球やクッション際・力加減強い球でも綺麗に押しが掛かる
・撞点が上ずり易く引き回転が不足しがち
・的球が遠いほどショットが届き難い
といった傾向が強いのではないでしょうか。

どちらがより「イメージどおり取り易いか・狙いの挙動になり易いか」=「自分の持ち球」

という自己分析と把握をしておくことが大事、という話になります。

どちらを選択しても支障ない場面であれば、自分の持ち球の系統を選択すればより成功率が高く不安が少ない球が撞けます。
持ち球系統と逆の選択が必要な場面であれば、自身のショット要素に無い部分をケアして撞くことでより成功率が上がるはずです。

これは別に2つのショットの「どちらが良い・悪い」的な比較・評価をする意味の話ではありません。
上級者になるほど2つのショットいずれも高い精度で撞くはずですし、最終的な話なら当然にどちらもできる事が重要なのは言うまでもありません。

それでも上級者なりに、より難しい配置とショット選択の場面がそこにあれば「イメージし易い・得意なショット=持ち球」の系統を意識的か無意識か分からずも優先的に選んでいるのではないでしょうか。

また持ち球=自分の傾向を把握できていることで、自身が得意な球の幅を広げたり、不得手で選択し難かった球のレベルを上げる練習もできるのではと思います。
時には不得手な系統の球では、フォームやストローク等に少し変化を付ける必要があるかもしれませんが・・・それを知るのもまた重要です!

さて今回の記事を読んでくださった皆さんにとっての「持ち球・特性」は一体どんなものか、是非是非探ってみて欲しいなと思います!

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