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#47 Predator WPA World 8-Ball Men's Championship 2023 ④

さすがにこのシリーズがずっと続いてしまってますが・・・
今回が一旦シリーズ最終回ということで、最後までお付き合いいただければと思います!
引き続き・・・
準決勝 Shane Van Boening(シェーン・バン・ボーニング/アメリカ) vs Wojciech Szewczyk(ヴォイチェフ・シェフチェク/ポーランド)から
前回紹介できなかった場面を載せていきます。

今大会の動画はコチラのチャンネル

今回も多分コメントは少なめに・・・するつもりです・・・


No6 「ネクストボールへ振りも距離も完璧!」by ボーニング

2番(青)→7番(茶)への完璧なスピードと回転量の引き捻り。少しでもコースや加減がズレて他の球に当たるなどすると、たちまちトラブル発生となり得るが全く問題なかった!
また7番には12番(紫帯)が近くに寄っているため、付けられる振りが限定されているが難なくクリアー。



No7 「絶妙な匙加減の押し捻りライン」 by ボーニング

さきほどの引き系から今度は押し系。
一見地味だが本当に絶妙なバランスのショットを軽々と実現!



No8 「どれだけ早くトラブルに到達するべきか」 by シェフチェク

片方のサイドポケット付近にかなり多く球が密集する配置。
当然これをクリアしなければ取り切りは困難。
サイドにほぼ真っ直ぐな15番(茶帯)から、恐らく穴振りもしつつ右上押し回転を強く掛けて9番(黄帯)へポジション!
一見やり難い球であっても、手球のコントロールの方もしっかり攻めたショットでトラブルに対してアプローチする形を早々作った!


No9 「ヘッド側ミドルエリアからのブレイク」 by シェフチェク

1回目でボーニング選手の「サイドレールからのブレイク」を紹介したので、8ボール(他10ボールやローテーション等の球が多い種目)で良く使うブレイクを比較対象として出してみる。

●「サイドレールからのブレイク」→ラック先頭の球をサイドへ入れる狙い
先頭の球はより早目にサイドポケットへ走るので、当たりと出る方向さえ合えば入る率はそこそこある。
ただしラックに対して斜めに力が加わるため、当たりが弱いと偏りの配置やトラブルを発生し易い傾向。

●「ミドルエリアからのブレイク」→ラック前から2列目をサイドへ入れる狙い こちらの方が入る率は体感的には低いように思える(※サイドへ球が向かう速度に対して他の球がより早く走ってくるので球同士が当たり易い傾向)
ラックに対して正面近くから力が加わるため、球の散りはこちらの方が良い。また左右対称っぽい均等な割れ方の配置も出やすい。ドライブレイクだとイージー配置を渡しがち・・・


No10 「6番・15番トラブルへの美しいアプローチ」by ボーニング

もう何も語ることなし・・・
画面左上4番(紫)からの画面右下6番(緑)への手球コントロールを、実際に映像を観て堪能してください!


No11 「フルセットにして大ピンチ!その1」by ボーニング

素晴らしい組み立てから画面左側のトラブルを壊しにいくも・・・
イメージどおりに解消できず、なんと手球と11番(赤帯)がくっ付くというトラブルになった!
周囲に相手側ソリッドボールも多く在り、簡単には隠すことができない状況。
これを・・・
11番に極薄で当て→クッションに手球入る→手球と11番が再び寄る
という形でセーフティ。当てはあるが入れはほぼ無い形で相手に渡すことに成功した!

No12 「フルセットにして大ピンチ!その2」by ボーニング

No11のセーフティ攻防からオープンな11番を撞く展開に持ち込んだ状況。コーナーバンクも行けそうな雰囲気ではあるが・・・
ここは中途半端はせずに手球を遠い短クッションに付け、且つ8番をブラインドに使うセーフティを選択し見事に決めた!
全てをケアは出来ないものの、見えている球もかなり難球という状況で相手に渡す・・・フルセットのエニーボールで相手に委ねる選択という勇気あるメンタルと、その中では最大限に近いショットを決めてくる技術の高さが凄いとしか言えない・・・


かなりな数をピックアップしましたので足早な紹介になってしまいました・・・汗
8ボールについてはまた機会があれば、このような記事も足していければと思います。
「まあもう一度くらいなら読んでやるか・・・」なんて思っていただけましたら、その際には是非ご一読頂けましたら幸いです・・・終了

この試合の動画はこちら


今回もまた記事を読んでいただきありがとうございます!

※以下引き続き、日本の8ボールリーグ「JCL」の情報

※注・・・アメリカのCSI(CueSports Internationalの略 ※CIAじゃないよw)が主催する「UPL(USA Pool League)」の日本版
詳しくはJCLを企画・主催する「たっくん」と「黒子さん」のYouTubeチャンネル

「東大卒たっくんと黒子のビリヤードch」

のJCL関連動画を視聴することをおススメします!

「JCL」関連動画はコチラ ※一部のみ


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