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#44 Predator WPA World 8-Ball Men's Championship 2023 ①

現在、Predator・WPA主催となる世界選手権が以下の3部門同時開催中である(10月17~22日)。

①Predator WPA World 8-Ball Men's Championship 2023(男子・8ボール)
②Predator WPA World 10-Ball Women's Championship 2023(女子・10ボール)
③Predator WPA World 10-Ball Junior Championship 2023(男女ジュニア・10ボール)

この中から今回は

「Predator WPA World 8-Ball Men's Championship 2023(男子・8ボール)」

での「スーパーショット」や「プレー選択」等々をピックアップしておこうと思う。

実は・・・今年始まったアマチュア8ボールリーグ戦「JCL(※注)」
これにワタクシ自身も参加しているので、プレーの際に参考になるよう備忘録として残したいなと思いました!←やっとこのnoteの当初目的「備忘録」らしい使い方できる(感涙)

今大会の動画はコチラのチャンネル

ではさっそく紹介していきますね!


No1:「ショットクロック残りなくてエイヤッ!って撞いてもぶち込んでしまった超絶キスショット」by フランシスコ・サンチェス・ルイーズ

ベスト8(vs ボーニング戦)でのワンショット
相手側ストライプボールに囲まれたソリッド5番、サイドには取れそうになく6番へキスさせてのコーナーインを狙う。
アンドセーブなど全く掛けられないショットであり、要はここまで来たらもう取り切りが絶対条件という状況なので、中途半端はせずに最強の攻め手を選択したのだろう。


No2:「囚われの5番救出作戦!完璧な任務遂行により手球は敵陣潜入に見事成功!」by シェーン・バン・ボーニング

ベスト8(vs サンチェスルイーズ戦)での組み立て
相手側ストライプボールに囲まれたソリッド5番、画面右上コーナーしか取ることできず、更にポジションできるエリアも現状無い。
これを確実に取れる形にする為に、周囲にある2球(1番・2番)で必要な振りを見事作った上で、2番イン後の手球ライン・スピードを完璧にコントロールした。
「ただ当てて出たとこ勝負」という不確実性では、このレベルにおいては致命傷ともなり得る。←(※全くダメ!という話ではなく、そういう選択にゆだねる時だって当然ありえる)
キーになるボール・そこへ繋ぐボールの正しい選択ができる知識や経験と、精密な手球コントロール技術によって「絶対間違わない当て」を見事実現している。

更にSVBの当て出しでの配置作りパターンを1つ! ※2023/10/22追加

現状、8番が非常に取り難い配置。
これを5番⇒1番へのポジション時に8番へ当てる振りを作り、8番を画面左側の広いスペースに弾きながら3番へポジションした完璧なショット!
この形になればほぼ100%取り切り可能です。
※ちなみに・・・全体動画が長くなる為5番から見て頂いてますが、実はこの5番自体も複数の相手ボールが寄っていてポジションが非常に限定される状態でした。この1球前に7番を撞いており、狭いラインから完璧なコントロールでポジションしています。
気になる方は是非試合全体の動画をチェック!


No3:「ああ無情・・・二兎どころか三兎追ってみたら手球スクラッチを得た・・・」by フランシスコ・サンチェス・ルイーズ

ベスト8(vs ボーニング戦)でのワンショット
自身のストライプボールが
①「12番が画面下で相手4番とくっ付いている」
②「15番・画面上サイド行きたいが相手3番が近くて邪魔」
さらにゲームボールが
③「8番と相手3番が近くて邪魔」
という3つのトラブルを抱えており現状では取り切りが難しい局面。

ここでサンチェスルイーズは画面上サイドへの15番シュートで引き球ハードショットを選択。
15番左側厚みに当たった手球が、
・3番右側にキス
・キスした3番が画面左へ動く
・キスにより手球軌道を変更し画面下12番のトラブルを壊す
という、3つのトラブルをワンショットで解決するスーパーショットを試みた。

惜しくも3番へのキスが想定より僅かに薄くなった為、手球が十分に軌道変更せず画面下サイドポケットへスクラッチとなった。結果としては最悪だったが、紙一重の差で最高の結果にもなり得たショットともいえる。

8ボールのような球15個を使う種目では今回のようなトラブル配置も多くなりがちであり、敢えて手球を他の的球に当ててラインやポジション・ポケットを作り出すショットは必須になってくる。
そういう意味での知識として今回のようなショットは是非参考にしたい。

この試合の動画はこちら


では今回はここまでです!
まだ今回世界選手権の動画あまり追えてなく、引き続き動画を追いつつまた良い場面を見つけて第2弾として増やしていく予定です。


※注・・・アメリカのCSI(CueSports Internationalの略 ※CIAじゃないよw)が主催する「UPL(USA Pool League)」の日本版
詳しくはJCLを企画・主催する「たっくん」と「黒子さん」のYouTubeチャンネル

「東大卒たっくんと黒子のビリヤードch」

のJCL関連動画を視聴することをおススメします!

「JCL」関連動画はコチラ ※一部のみ


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