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11.17

今の仕事に携わりはじめて3,4年くらいが経とうとしていて、最初はバラバラだったビジネスの知識、業界とか組織形態とか会計とか経営学とかビジネスフレームワークとかが、最近ようやくちょっとずつつながりはじめて、そうするととたんにおもしろくなってきた。そういうときがいちばん、学びに向いているタイミングなんだと思う。

受験のときも思っていたけれど、なにかを学びはじめるときは、たいがいつまらないように思う。全体像はわからないし、個別具体的な話から始まるし、わからない、という一個のつまづきが連鎖して、とたんに嫌気が指す。

それが続けることで、少しずつ既存の学びと新しい学びが紐付いてきて、ああ!と自分のなかで腑に落ちる瞬間がある。それが一気に増え始める臨界点、みたいなのが確かに存在していて、「学ぶことが好きか、勉強が好きか」というのは、その臨界点まで到達できた経験があるかないかで大きく変わってくると思う。

一度その臨界点を迎えた楽しさを知ると、新たな分野の学びを始めたとしても、「いつかその臨界点がくる」と信じられるから、学びを継続できる(確率が上がる)。よって最も難しいのは「最初の臨界点を経験する」までの学びで、やはりそこに行くまでには、ある程度の(学びの)量が必要とされるし、学びを継続するために教育者が必要なんだと思う。私は幸運なことに大学受験の予備校での勉強を通じて経験できたけれど、さて例えば自分の子どもに「学ぶ楽しさ」を経験してほしいと願った場合、どのようにすればよいのだろうか。教育者というプロの手を借りつつ、でも任せきりにはできない、親としてできることはなんだろうか、と思うのが、多くの親にとって共通の疑問だと思う。

人生100年時代になり、学び直しや生涯学習の大切さが説かれている現在、最初の「学びの楽しさ」をどうやって経験するか(してもらうか)、というのは、わりと社会的課題なのでは、と思っている。

それでは、また。

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