かき氷の流儀。


数年前、かき氷にどハマりしていた時期があった。

きっかけは友人が載せていた『ひみつ堂』のいちごみるくかき氷。

当時のわたしは、かき氷なんて夏祭りのの出店とかで食べるようなTHE王道な簡易的なものしか知らなかった。けれど、友人が定期的にひみつ堂のかき氷をSNSに載せるので、サブリミナル効果的にかき氷が気になり始めた。

いよいよ耐えきれずに日暮里まで行き、はじめて食べたひみつ堂のかき氷は衝撃的だった。

でかい。とにかくでかい。

でかい上に、何なら少しこぼれている。

みんな一人一つ頼んでいたので私も同じように注文したが、目の前にした瞬間食べきれる自信がなくなった。

見た目も驚いたが、食べてからも驚きの連続だった。

うまい。とんでもなくうまい。

ミルク感強めの氷に真っ赤な自家製のイチゴソース。甘すぎず、でもしっかりと隅々までシロップやソースがかかっていて、最後まで飽きることなく食べ切った。そりゃ並ぶわけだわ。

チラッと他のお客さんを見ていると、1人で2皿頼んでいる人もいた。プロのかきゴーラーだ。もう最後まで衝撃的だった。



後日、別のかき氷店でひみつ堂よりは少し小ぶりなかき氷を2つ頼んだら、1つ目の途中で後悔の念にさいなまれた。でもしっかりと2つ食べきったものの、お腹がちゃぽんちゃぽん。なにごとも調子に乗ったらダメだな。

かき氷活動の問題点は、お腹がすぐ苦しくなるがほぼ水分ゆえ、すぐお腹空くところ。だからついついハシゴしちゃう。



プロのかきゴーラーにはなれなかったけれど、あの日々も楽しかったなと思い出す。そして今でも、ペースが落ちたが かき氷があるとついつい頼んでしまう。

あと、個人的には夏のクーラーの効いた部屋で食べるかき氷より、

冬のあったかい部屋で、温かいお茶といただくかき氷が最高だと思う。


わたしのかき氷シーズンは冬よ。



20230824KOMUGI

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