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道徳の教材研究3 すぐできそう!なクラスデザイン #80

道徳の教材研究シリーズその3です。前回は、学習指導要領と解説の自分流読み解き方を書きました。いよいよ、教材文を読んでいきます。

これは、授業の中で子供たちにやってもらっているのと同じで、自分の中で引っかかるところに線をひきながら読んでいくというものです。

道徳の教材文は良くできていて、子供が主人公になって、ある出来事について書かれている生活文では、子供の言ったことや行動が、「あれ?」と思うようなところがあります。それを見つけて、線を引いていくのです。

子供たちが引っかかるであろうせりふや行動は、道徳的価値に関するものが多いです。そこが、そのまま場面発問だったり、中心発問につながっていきます。

「この行動をしたときにどのようなことを考えていたのだろう」という、思考が広がるような発問や、「どうしてこのような行動をしたのだろう」といった、内容項目の本質につながっていくような発問は、教材文に書かれていることを元に考えていくことができます。

この事を踏まえると、指導要領を先に読むのではなく、教材文を読んで授業を組み立てることもできると考えます。普段の授業では、指導要領はサッと確認して、教材文を読んで話し合うポイントを決めることが多いです。

この時、気をつけていきたいのは、国語の読み取りではないということです。事柄が起きた順に丁寧に追っていくのではなく、内容項目に照らして話し合いたいことを直球で聞いていく方が良いと思います。45分という限られた時間で充実した話し合いをしていくには、そのほうが良いと思います。

とは言っても、中心発問について話し合う際に、前提となることもあると思います。それが十分に認識されていないと感じたら、そのときに戻って考えれば良いのだと思います。

教材文を読み解くことができたら、本時の展開を考えていきます。これについては、次回書きたいと思います。

今回は、教材研究の中で、教材文を読む際のポイントについて書きました。ご意見・ご感想をコメントいただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございました。ご参考になれば幸いです。

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