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S&P500に投資するならeMAXIS SlimとSBI・バンガード、どちらが良いのか?

米国の代表的な500社に一気に分散投資するS&P500に投資するのが、長期的に見れば一番良いという話を投資している人であれば、一度は聞いたことがあると思います。

ただ、S&P500に投資するとしても、様々な証券会社が色々な商品を出しているため、どれを買っていいのか迷ってしまいます。

S&P500に投資できる有名な商品としては、三菱UFJアセットマネジメントが提供する「eMAXIS Slim全米株式(S&P500)」とSBIが提供する「SBI・バンガード・S&P500」というものがあります。

もともとはS&P500に投資するのであればeMAXIS Slimと言われてきましたが、2019年にSBIが米国のバンガード社と組んでSBI・バンガード・S&P500というより手数料の低い投資信託をつくってきました。

S&P500に投資するにも様々な商品がある。

実際、投資信託の手数料には、どういったものが含まれているかと言うと、売買手数料、信託報酬、信託財産留保額、そして、投資信託を買うページにもはっきり明記されていない「裏コスト」というものがあります。

売買手数料とは購入時にかかる手数料、信託報酬とは家賃みたいなもので、持っているだけでかかる年間の維持費、信託財産留保額とは解約手数料で、投資信託を現金に戻したいといった時にかかってくる手数料です。

そして、裏コストとは投資信託を買うページにはしっかり明記されていない委託手数料、監査手数料などと言ったものになります。

まず売買手数料に関しては、eMAXIS Slim、SBIバンガード共にかからず、信託報酬はeMAXIS Slimは0.09372%、SBIバンガードは0.0938%、信託財産留保額は両者共になしで、裏コストは両者共に0.11%程度です。

手数料だけを見れば、SBIバンガードの方が気持ち安めではありますが、100万円投資して、年間1000円程度の違いなので、大した差はないと考えて大丈夫でしょう。

投資信託の純資産総額はeMAXIS Slimが33,652億円、SBIバンガードが13,287億円でeMAXIS Slimの方が規模が大きいですが、これも実際は大きな差はないと考えて大丈夫でしょう。

長く持ち続けるのであれば、手数料はできるだけ安くしたい。

両者に大して差がないのであれば、単純に手数料が安いSBIバンガードを選んだ方が良い気がしますが、eMAXIS Slimは業界最低水準の運用コストを目指すことを公言しており、他社が手数料を引き下げれば、eMAXIS Slimもそれに追随する可能性が大きくあります。

また、二大ネット証券と言えば楽天証券とSBI証券ですが、eMAXIS Slimは両方の証券会社で購入できるのに対して、SBIバンガードはSBI証券でしか購入することができません。

もし積立投資でS&P500を買っていくのであれば、楽天クレジットカード決済で積立をすると1%のポイントが付与されるので、このポイントを考慮すると、例えSBIの方が少しだけ手数料が安かったとしても、楽天はポイントがもらえるので、楽天の方が得だと考えることができます。

実際、S&P500に投資する際、楽天もSBIも手数料に大きな変化はありませんが、基本的にインデックス投資は長期間で行うものですので、ポイント還元など小さなことでも長く見れば大きな差が生まれてきます。

一度、自分でよく調べて考えてみるのも良いのかもしれません。


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