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よく行くスターバックスがある。そのお店のカウンターで、いつもドリップ珈琲を注文する。ある時にバリスタさんから「kiyoくんに他のお客様から預かりものがあります」と英字新聞を手渡された。ドキドキした。友人知人には英字新聞を読む人はいない。僕も読む習慣は無い。 何かメッセージはないかとページの間を探すが何も無い。暗号の様なモノはないかと逆さに新聞を見てみたり、光に透かしてみたりするが何もわからない。ひょっとしたら、スパイが渡す相手を間違えて、僕は事件に巻き込まれたのかもしれない
僕がこの街に越して来たのは3年前。cafeが好きで、cafeが僕のリラックスできる場所。この街にまだ馴染みの店は無くて、僕はどこで落ち着こうかと戸惑っていた。そんな時、通り沿いでスターバックスを見つけて入ってみた。 このお店はオープンしてまだそんなに時間が経っていないようだった。 真新しいテーブル。家具屋さんから配達されたばかりの様な、ふわふわのソファ。そしてまだ緊張感が伝わってくるバリスタさん達。何より新しい街に住み始めて、新しいお店に入った僕が緊張していた。 そんな中