ある珈琲店マスターの話
僕が以前住んでいたマンションから、歩いて5分くらいのところにcafeがある。自宅のガレージをセルフリノベーションでcafeにして、客席は6席程。ヤマハの古い大きなスピーカーから会話にじゃまにならない、丁度いい音量でいつもJAZZが流れている。珈琲は自家焙煎。定年してからマスターが大坊珈琲等の有名店を巡って自分で勉強したそう。珈琲の一杯の値段はとても安い。それにもかかわらず、マスターは「本当は100円、いや無料で皆さんに振る舞いたい」と言う。その隣でママさんの目がキラリと光り