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画像生成AI実験(37)二つのAI比較

 今回のテーマは、筆者が大好きな車種の一つでもある「MINI」を、画像生成AIである「Midjourney」と「Sky box AI」の両方で比較検証をすることにした。

▼「Midjourney」について

 先ずは、「Midjourney」であるが、latest one、cabrioletと記述していたが、現在のBMWの「MINI」ではなく、ローバー時代の「MINI」のカブリオレ(cabriolet)生成している。

 勿論、エンブレムを覗き込むと本物のローバー「MINI」のものではない。

 私事で申し訳ないが、車好きであり、過去において、ローバー「MINI」のメイフェアやBMW「MINI」のCOOPER S、そしてCROSSOVER Sなど3車種をセカンドカーとして乗り継いだことがあった。

 写真下のように、全体フォルムもライトやフォグランプ、オーバーフェンダーなど、実にリアルに再現されている。プロンプトにはPolishedを用いて、手入れが行き届き美しく磨き上げらた状態を条件づけていたので、これをCG制作で例えれば、「緻密なボディ表面のリフレクションまでをレンダリングした逸品」と言える。

▼「Sky box AI」について

 それに対して「Sky box AI」は全天球型の背景をメインとした画像生成AIなので、プロンプトにはローマ市街を走る「MINI」のイメージを条件づけた。これは「Midjourney」とは異なり、latestなBMW「MINI」のそっくりさんを生成している。

 その姿をクロースアップして見ると、レンダリングの精度は高いとは言えない。しかし、全体イメージとしてのフォルムは非常に上手く生成されており、ルーフ部のホワイトとボディとのツートンカラー、更には、独特な楕円形のライトやバックミラーも上手く生成されている。

 実は、「Sky box」での検証では、オードリー・ヘプバーン主演映画「ローマの休日」のイメージを出すために、オードリーがジェラートを食べて笑顔で語っているスペイン広場の階段やハスラーホテルなどもプロンプトの条件としていたが無視された。

▼画像生成AIの得手不得手

 以上のように、二つの画像生成AIの比較を試みたが、流石に、Subjectを緻密に画像生成するものと、背景をメインに画像生成するものの比較は強引ではあったものの、双方に得手不得手があるのがよく判る。

 よって、画像生成AIもテキスト生成AIも、これからは秒進分歩の勢いにて進化に進化を遂げるに違いないが、筆者が思うのは、「人間」を絶対に忘れてはいけないということである。

 AI中心の世界観ではなく、人間中心の世界観を変えることなく、常に補完的にAIの存在を見ておかないと、アナログ情報が全てデジタルで塗り替えられ、下手すると、誤ったフェイク情報(画像・テキスト・音源など)が世界を飛び回ることになる。

 よって、利用者たる「人間」がモラルとルール、著作権法(肖像権を含む)などの法規を遵守してこそ、健全なるAIが育って行くのではないか。


「Midjourney」が生成した「MINI」のそっくりさん

ローバー「MINI」にそっくりさん
ローバー「MINI」にそっくりさん
ローバー「MINI」にそっくりさん
ローバー「MINI」にそっくりさん
ローバー「MINI」にそっくりさん

「Sky box」が生成した「MINI」とローマ市街

BMW「MINI」にそっくりさんとローマ市街
BMW「MINI」にそっくりさんとローマ市街
BMW「MINI」にそっくりさんとローマ市街
BMW「MINI」にそっくりさんとローマ市街

「Midjourney」が生成した「オードリー・ヘプバーン」のそっくりさん

「オードリー・ヘプバーン」のそっくりさん

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。