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待ちに待った、解任劇。

 昨日は、ある意味、待ちに待った日であった。

 某企業の役員二人が退任(実質解任)となり、ようやく企業浄化の第一歩を踏み出すことになった。この4年間で、解任となった役員二人が行ったことは、企業私物化と形振り構わずの弱者首斬りという蛮行であった。

 県外からやってきた二人だが、熊本の地を見下すばかりで、財界の重鎮たちを公然と愚弄したり、自治体職員のメールを社内CCで晒し者にしたり、機密情報でさえも漏洩させていた。また、県内の歴史と文化を軽視し、厚顔無恥なる蛮行を繰り返していた。

 先日の記事でも触れた内容に重なるところもあるが、何にスイッチが入ったのか分からないが、熊本の地を本気で馬鹿にしていたのが非常に印象的であり異常である。言葉は悪いが「世間知らずの変わり者」の二人だった。

 例えば、「熊本の財界の人間はボンクラが多い」という言葉を放ち、表と裏の顔が赤裸々となっていた。県外から出向で熊本入りしているが、初手からボンクラという爆弾発言をしていたので、先々何か起こると予想していたが、案の定、筆舌に尽くし難いほどの蛮行の雨霰。

 今回の解任劇で、異常なる二人が熊本から去ることは、すこぶる有難いことである。転勤族であった筆者からすれば、初めて足を踏み入れる時は、その地の良いところをたくさん発見しては吸収し楽しんでいたが、上述のように誹謗中傷を繰り返す言動は理解に苦しむ。

 二人は、自分たちが生まれ育った地域が大都市であり、熊本市は中途半端な都市部に田舎者が集まり、歴史も浅く、文化レベルも民度も低いと物申したかったのだろうと。しかし、それは大きな思い違いであり、学習不足である。何らかのトラウマがあり、熊本蔑視に走ったのかと思うばかり。

 特に、誹謗中傷を執拗に行う一人は、文豪作品を一作も読んだことがないと豪語していたのには呆れた。よって、機械的な実務書の塗り絵のようなベクトルにて、社員を家畜のような粗野な扱い(揶揄、恫喝)が常であった。

 思想的にも偏りがあるようで、妙に宗教臭く、若き女性に非常に興味を持ち、盗撮を繰り返していたのも事実。当時、とんでもない人選だと思ってはいたが、これほどまでに狂い切った人物を見たことはない。

 蛇足ながら、某企業の歴代役員はほとんど面識があるものの、この二人は史上最悪最低である。企業ブランドに泥を塗るばかりか、役員としての役割を果さず、穀潰しとしてヒルのように企業の生き血を吸ってきた。

 大変遅ればせながらであるが、最終的には、何も役立たずのまま解任となった訳で、胸を撫で下ろし、安堵したのは筆者だけであろうか。このような人物を選任した側にも重大な過失がある認められるが、周囲を不幸に陥れるような過ちだけは、二度と繰り返してはならない。


<熊本よかよか情報>

 上記の勘違い履き違えの人間二人に対して、筆者なりに反論したい。

 先ず、熊本市は明治維新から暫くして市制が敷かれた頃は、九州最大の都市として、政治経済そして文化の中心であった。

 県民性としては一癖、二癖はあろうけれども、田舎に行けば人懐っこく世話好きが多い。言葉は荒々しく聞こえるものの、そのイントネーションに慣れると、東北弁や沖縄弁と同様に味わい深い。

 文学においても、文豪 夏目漱石をはじめ、徳富蘇峰、徳富蘆花、小泉八雲、与謝野鉄幹、与謝野晶子、林芙美子、中村汀女など多くの文学者に縁あるところであり、文教都市としても発展を遂げてきた。

 山海の幸にも恵まれ、ブランド品として県外へ相当量の食材が流通している。例えば、肉類だけを見ても、和王(黒毛和牛)、肥後赤牛、豚肉(天草梅肉ポーク、肥後あそび豚、りんどうポークほか)、鶏(天草大王、大阿蘇どり、肥後のうまか赤鶏ほか)と、枚挙に遑がない。

 稲作は、加藤清正公の治水事業の功績があり、肥後五十四万石と言っているが、最盛期は実質九十万石以上あったと古文書にも記されている。現在でも「日本一の米」になった「七城 砂田米」は美味しい米として人気を博している。

 水については、人口74万人の熊本市であるが、天の恵みなのか、阿蘇山(カルデラ)からの伏流水により、上質の地下水に恵まれ、ほとんどの熊本市民が生活用水として地下水を利用しているほど、水が美しく旨い。

 また、夏目漱石が「森の都」と言ったように、自然に恵まれた住み良い地域でもある。うろ覚えながら、確か、夏目漱石が五高(現在の熊本大学)に英語教師として赴任する時に、熊本市内の京町台からの眺めに「森の都」と言ったとか言わなかったとか。

 このように自然に恵まれた熊本市、そして熊本県。前出の二人組が何故に対峙のスタンスで愚弄を繰り返したのか、今も理解できない。ただ、自己愛が激しいために、上から目線で他地域の人たちを見下すのは、単なる「人格欠損」であるという結論に至った次第。


孔子公園のミツバチとヒマワリ
孔子公園のミツバチとヒマワリ
孔子公園のミツバチとヒマワリ

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