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西田親生の自由気まま書・・・『天地』

 本来ならば、『天地人』と描くべきだろうが、これは『天地』とした。

 『天地』と元気に描いた時を思い起こすと、多分、寝不足のために、寝落ち寸前の一気描きだったように思える。

 ゴロデザインを引き受けて、先ずは、依頼者の思い描くイメージや願いなどを具に噛み砕き、全体デザインなりイメージを再構築する。

 それから、どの筆と墨を使うのかを考える。気分が乗っている時は、一発で決まるが、惑いがある時は、半紙が何十枚も無駄になってしまう。

 15年前だったか、4ヶ月間で8000枚ほど半紙を描き殴ったことがあった。1日平均66枚ほど、毎日描いたことになる。半紙も安くないので、とんでもない出費となったことを覚えている。

 ここ二、三年はロゴデザインの業務を受けていないが、最近二度ほど嫌な思いをしたために、現在は筆が走らなくったと言うのが正直なところだ。

 一つは、依頼者の豹変により、契約不履行にて逃げてしまった。もう一つは、著作権二次利用について依頼者が違反したのである。

 前者は、語るに価値なきもので、依頼者に何があったのか分からないが、『欺罔』により、結果的に逃げたことになる。多分、何らかの重圧にて豹変せざるを得なかったのだろうと考えるようにした。

 後者は、現在進行形にて『著作権侵害』の追及中であるが、兎に角、田舎の方々は『著作権』をすこぶる甘く見て、粗野に扱う傾向にあるのは間違いのない事実。

 以前、後者の件では、弊社が制作した『インフォマーシャル』の動画データを、弊社YouTubeから無断ダウンロードして、某市の第三セクタサイトのYouTubeへアップロードしていた。

 その時は、厳重注意で目を瞑ったが、今回は、筆者が描いた書の『ロゴデザイン』に付いている『印』を勝手に別の印鑑に差し替え、ポスターやホームページに掲載していたのだった。

 勿論、制作して納める時には、必ず、『著作権』についての説明を行い、二次利用についても書簡を送っている。しかし、簡単に『著作権法』に抵触してしまうのだから、洒落にならない。

 現在、『天地』が引っくり返ったような気分となっている。

『天地』
※複写転載は厳禁

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