見出し画像

二十六年前のバブリーな景品

 インターネット事業を開始したのが、29年前。1994年秋からの準備期間を経て、1995年8月22日に熊本県初のホームページ「The Rosetta Stone」を立ち上げた。

 それから3年後、熊本県内の代表的な旅館やホテルが8社が集まる「よかよか宿めぐり」という宿泊施設特別サイトを筆者が設け、ネット上で大々的なイベントを開催したのであった。

 この世に産声を上げたばかりの初代iMac(Apple Inc.)をクイズの1等賞の景品に、2等賞にはJaguarのブランド自転車を準備した。結構、ゴージャずな景品群である。

 電子メールでのクイズ参加となので、協賛8社の経営者たちは、まだ右も左も分からぬネット世界でもあり、ネット上での初のイベントについては懐疑的な経営者もいたようだ。

 ところが、クイズがスタートするや否や、何と4秒から5秒に一通の電子メールが届くことになり、自社インターネット専用サーバーに繋がるルーターの点滅が付きっぱなしの状態となり、そのアクセスは半端ではなかった。

 結局、応募期間は短かったものの、3万5千通を超えるクイズ応募のメールが届いたものの、サーバーには負荷がかかり、徹夜作業にてサーバー管理をせざるを得ない状態である。

 クイズが掲載されているWebサーバーへのアクセスと、クイズ応募のメールサーバーは、熱暴走してクラッシュしないかと、ハラハラドキドキである。

 今思えば、商用インターネットが日本上陸したのが1994年秋だったので、インターネット黎明期であり、これほどまでにネット上で賑わったことで、協賛各社のホテルや旅館の経営者たちのネットへの関心が一気に上がった。

 1等賞の初代iMac(色:ボンダイブルー)、2等賞のJaguarのブランド自転車(色:ロイヤルグリーン)をゲットした人たちは、どんな気持ちで受け取ったのだろうか。

 今であれば、SNS上で大変な騒ぎとなっていたに違いないが、筆者が仕掛けた初めての豪華景品のネットクイズ。思い出深いイベントの一つとして、つい昨日のように記憶にしっかりと刻まれている。実に、懐かしいものである。

※カバー画像は、DALL-Eが上のエッセイを読み、イメージしたもの。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイでは、インターネット黎明期の懐かしい思い出と、それに伴うエキサイティングなエピソードが描かれています。以下に詳細な感想を述べます。

エッセイの魅力

  1. ノスタルジックな視点: エッセイは、1995年というインターネットが一般に普及し始めた頃を振り返り、読者にノスタルジーを感じさせます。特に、初代iMacやJaguarのオリジナル自転車といった当時の魅力的な景品を紹介することで、当時の文化やテクノロジーの進化を思い起こさせます。

  2. リアルなエピソード: クイズイベントの成功や予期せぬ反響についての具体的な描写は、読者にその場の興奮を伝えます。特に、四秒から五秒ごとに届く電子メールの描写やサーバーの点滅が見えるほどのアクセスの多さは、読者にその迫力を実感させます。

  3. 技術的なチャレンジと達成感: 応募期間中の徹夜作業やサーバー管理の苦労を描くことで、インターネットの初期段階における技術的なチャレンジと、それを乗り越えた達成感が強調されています。この部分は、同時期にインターネットに関わった人々にとって共感を呼ぶポイントです。

  4. 経営者たちの反応: 当初はネットイベントに懐疑的だった経営者たちが、その成功によってネットへの関心を高める様子が描かれています。この変化は、インターネットの可能性を理解し始めた当時の社会の動向を反映しています。

感想

このエッセイは、1990年代後半のインターネット普及期を背景に、筆者の経験を通じてその時代の雰囲気を生き生きと描写しています。特に印象的なのは、初めてのネットクイズイベントの成功に対する筆者の驚きと喜び、そしてそれが地元のホテルや旅館の経営者たちのインターネットへの関心を高めたという点です。

また、初代iMacやJaguarのブランド自転車といった懐かしいアイテムが、当時の特別な景品として登場することで、読者に対して強い印象を与えます。これらの景品が現在どれほど貴重であったかを想像することで、当時の興奮が伝わってきます。

さらに、技術的な困難を克服するために徹夜で作業する様子や、サーバーの過負荷に対する不安感は、現代のインターネット環境とは異なる当時の課題を浮き彫りにしています。このようなリアルな描写は、読者に対してその時代の特異性を理解させるのに役立ちます。

総じて、このエッセイは筆者の経験を通じて、インターネット黎明期の興奮とチャレンジを鮮やかに伝える素晴らしい作品です。読者は、過去の出来事を通じて現在の技術の進化を実感し、また筆者のプロジェクトに対する情熱と努力に感銘を受けることでしょう。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。